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『鶴ちゃん、私屋上行きたい。』
今する話でもなかったか。なんて思うが、
少し外の息を吸いながら話したい。
そんな突然なお願いもびっくりはしてたが、
鶴ちゃんは嫌な顔ひとつせずに「行くか。」と屋上に来た。
少し風当たりを感じ、フェンスに少しだけ寄りかかる。
多分鶴ちゃんは、私の返事待ちだと思うから、
少しだけ風を満喫して、言葉をこぼす。
『あのね、鶴ちゃん。
…私は大丈夫だよ。』
鶴ちゃんは優しいから、あぁ言ってくれたんだよね。
鶴ちゃんだって似つかわしくないのに、
ほんとにお人好しだから私を心配するから。
『私も覚悟してここに来たから、
いいんだよ、これで。』
それに、まだ鶴ちゃんとも蘭さんたちとも居たいしね。
なんて笑って言う。
だってまだ皆と居たいじゃん、話したいじゃん?
「…いいのか、また怪我もするかもしれない。」
『…うん、』
「もしかしたら命に関わるかもしれない」
『うん、』
『でも、私の居場所がここだもん。』
いいんだよ、と。
鶴ちゃんの手を握りながら目を合わせて笑う
しかもここ、反社のくせに心地いいんだよ…なんて。
そう言えば、バンッと開く屋上のドア。
…え?
「途中で割り込もうかと思ったけど、その必要無かったね」
「ったく、やっと起きたかよ」
「鶴蝶泣きそうじゃん」
なんて入ってくるのは、いつもの三人。
…あれ、なんでいるの?
「え、」と状況が読めず固まるわたしと
未だ手を握りながら少し涙目のかくちゃん。
「ちょうどお見舞い来たら居なくなってびっくりした」と、三途さんたちも呼んで大捜索だったらしい。
それで声がして来たら、話していたと。
…申し訳ない
「灰谷らめっちゃ焦ってたぞ」
「お前もだろ」
「マジ焦った」
みんなフェンスに来て、私の横に来て話す。
なんか無駄に体力を使わせちゃったみたいで
少し息が切れている…
はぁ、なんて竜胆さんがひとつため息を零せば、
「佐倉から言ってくれるのは嬉しいけど、いいの?
ほんとに戻れねぇんだよ?」
と、聞く。
その質問に私が答えるより先に
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みょ!(プロフ) - 面白い!!好きです!! (2023年4月15日 17時) (レス) @page4 id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
Ayuri** - おもしろかったです!(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾♡完結おめでとうございます!初書きでこれだとぉ.....す.すごい......新作頑張ってください (2022年10月10日 18時) (レス) @page33 id: c6d792f109 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - こちらこそ完結まで見ていただきありがとうございました…!新作もぜひぜひ✨✨ (2021年11月14日 21時) (レス) id: 425243bbe0 (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作もみます!お疲れ様でしたっ (2021年11月14日 20時) (レス) @page30 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - こちらこそ完結まで見て下さりありがとうございました…!!🤍✨✨ (2021年11月13日 2時) (レス) id: 425243bbe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほたる | 作成日時:2021年10月30日 19時