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無い ページ2
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「なぁなぁ、ずっと思ってたんだけど、名前が無いって不便じゃね？」
『しょうがないじゃん。無いんだもん』
自販機の前で虎杖が今更なことを言う。私は淡々と事実を述べ、緑茶を買った。
名前が無くても、私が使者であることには変わりはない。
『それに、みんな"使者"って呼ぶから困ってない』
使者であることが、唯一私がハッキリと自信を持てること。そう言えば、虎杖は溜め息をつく。
「いやいや、使者はニックネームだろ。ていうか、なんの使者だよ」
馬鹿な虎杖に、正論を言われてしまった。
気が付いたら、私は存在していた。ただ、"使者"だということだけが、頭に残っていた。
『……呪いを祓うための使者かもね』
思い付きで言った答えが、思っていたより、しっくりきた。
私は死なない。人間じゃないから。使者として、呪いを祓う。
私の靄がかかった存在理由が、少し晴れた気がした。
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埼玉県朝霞市 - 双子の妹っていうのもあり？ですけど，それだと、悲しいと思うので，別の人っていうのが落ち着いています。頑張ってください。短編シリーズ、応援しています。 (4月15日 18時) (
レス) id: ed24110bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロツメココロ | 作成日時：2021年4月3日 12時
