40声 ページ41
A「TRIGGERは･･･いえ、特に天は私が何かあると全力で、それそこ自分よりもまず私を助けてくれます。いつも･･･今も昔も。だから私は心配をかけまいと頑張っていようとしてるんですけど気づかれたくないので･･･出てきちゃったんです」
壮五「昔も？」
A「あぁ、皆さん知りませんよね？私実は小さい頃から左耳が聞こえないんです。だから補聴器でどうにか補ってたんです｣
Aは、髪に隠れている補聴器を見せた
A「けど壊されたり、障害者っていじめられてた時があってそれを天はいつも私を自分の後ろに隠して守ってくれました。それで数ヶ月前に事務所の人にお前がいるからTRIGGERはTOPに立てないって言われたことがあるんです。それがまぁ･･･トラウマになって」
紡「そんな！そんなことAちゃんのせいじゃないのに！」
A「ふふ、ありがとう。それでまぁ、さっきかな、ミューフェスのディレクターさんに私がいなくても姉鷺だけでTRIGGERは支えられるんじゃないって言われちゃって」
陸「そんな･･･」
A「それでなんか涙が止まらなくて･･･こんな顔見せたら天は私を心配して守ろうとするから･･･こんな顔見せられなくて。1人になりたいしちょうどいいから出てきたの」
途中から声が震えてしまった
ポタポタと自分の手に落ちる雫が自分の涙だと分かるまではそう時間がかからなかった
紡「Aちゃんっ･･」
紡はAを抱きしめた
環「みーちゃんはいらなくなんてねーって！」
環はAの目の前に立った
環「俺らのあのステージをみっともなくねーって言ってくれた！」
一織「それに九条さんは私たちがあの時かけていたことをしっかりとアドバイスをくれました」
A「環くん、一織くん･･･」
壮五「ほら、涙をふいてせっかく可愛い顔をしてるのに涙で濡れてたら勿体ないよ」
壮五さんはそう言って薄紫色の綺麗なハンカチを渡してくれた
A「ありがとうっ･･ございます」
三月「ディレクターなんてって言っちゃー悪いけど、周りがなんて言ってたって気にしなくていいんだって！」
三月さんは頭をクシャッと撫でてくれた
A「三月さん･･･」
三月さんの暖かい手のひらと声はさらに泣けてきてしまった
大和「あー、ミツ泣かせた」
三月「えぇ！？なんでた！？ちょっ泣きやめって！！な？」
大和「ほらほらーお兄さんが飲み物買ってきてやるから〜泣きやめってー」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天香(プロフ) - 千広ｰchihiroｰさん» コメントありがとうございます！何作品も読んでくださっているんですね！感激です！ (2022年6月6日 22時) (
レス) id: b2bc9d279c (このIDを非表示/違反報告)
花凛 - 良い話です。 (2021年10月24日 1時) (レス) @page2 id: 42567f3c9c (このIDを非表示/違反報告)
千広ｰchihiroｰ - コメント失礼します!他のお話も読ませて頂いて紅香さんのアイナナ作品はどれもお気に入りで､「えっ!」と思うような展開があって面白くて好きです! (2020年3月20日 22時) (レス) id: 40f647a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天香 | 作成日時：2019年9月3日 6時
