30声 ページ31
結局LIVEが始まる10分前になっても天が現れることがなくAは不安でいっぱいになっていた
A「天･･･」
姉鷺はスタッフにあちこちを探させて
ダンサーと楽、龍は既にスタンバイ出来ている状態で
会場からは始まるのが今か今かと待ちわびている声が聞こえてくる
Aは天のスマホに電話をかけ続けていた
A「天、どこにいるの･･･お願い出て。」
スマホからなり続けている着信の音が途切れることなく流れているのを涙目で見つめている
楽と龍はその姿を心配そうに見つめている
ふと後ろがザワザワし始めて2人は後ろを振り向き
現れた姿に安堵したがAは気づいていなかった
A「･･･お兄ちゃんっ！」
ギュッと目を瞑って少し叫んだAの頭の上に
ふと優しい手が置かれた
「そんなに泣きそうな声しないのA」
聞き覚えのある声にAは振り向くと
SECRET NIGHTの衣装を着ている兄の姿があった
A「････っ！天！」
天の姿を見るやいなや涙を流し始めるAに
天は少し困ったように笑った
天「本当に泣き虫だね、Aは」
A「だって天が･･･」
天「心配かけてごめんね、最高のLIVEにしてくるから見てて」
Aは声が出ずにただ頷いた
楽「遅刻だぞ」
天「そう？ピッタリじゃない？」
龍「間に合ってよかったよ天！」
天「当たり前でしょ」
姉鷺「時間よあんた達！」
A「行ってらっしゃい！」
TRIGGER「行ってきます」
ステージに飛び出していく3人はとても輝いていた
途中で熱のせいでバランスが崩れそうになるのを
楽と龍がさりげなくカバーをして最高のステージへとしていく
Aはその輝くステージを袖で見ていて
両手を組んで楽しみながらも祈っていた
トラブルなく終われますように。と
天「今夜は最高の夜だったよ！
本当にありがとう!!」
楽「また、会おうぜ!!」
龍「また会える日を楽しみにしているよ!!
最高だったよ！！」
TRIGGERの曲がoff voiceで流れて3人の挨拶のもと無事終わった
姉鷺「天たちが戻ってくるわ私はやることがあるからAは天といてあげなさい」
A「ありがとうございます！」
帰ってきた3人はダンサー、スタッフとお疲れ様と
挨拶をしたあと楽屋に帰った
その後ろを心配そうにAは歩いていた
少しふらついている天を支えたい気持ちが大きいけどまだ踏ん張って歩いている兄の努力を無駄にしちゃいけない
そんな思いで_
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天香(プロフ) - 千広ｰchihiroｰさん» コメントありがとうございます！何作品も読んでくださっているんですね！感激です！ (2022年6月6日 22時) (
レス) id: b2bc9d279c (このIDを非表示/違反報告)
花凛 - 良い話です。 (2021年10月24日 1時) (レス) @page2 id: 42567f3c9c (このIDを非表示/違反報告)
千広ｰchihiroｰ - コメント失礼します!他のお話も読ませて頂いて紅香さんのアイナナ作品はどれもお気に入りで､「えっ!」と思うような展開があって面白くて好きです! (2020年3月20日 22時) (レス) id: 40f647a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天香 | 作成日時：2019年9月3日 6時
