29声 ページ30
初めてAがIDOLiSH7と会ってから2ヶ月
その日はTRIGGERのLIVEの日だった
楽と龍はもう楽屋に入っていてそれぞれセットリスト順に曲を流しながらメイクをしていた
楽「おい、A。天はどうした」
A「あぁ、天は昨日熱を出しちゃって入院しちゃってるの」
楽「はっ、いつも俺にプロ意識が足りないだどうのこうの言ってたくせにあのクソガキ」
A「昨日どうしても変更できない撮影があって土砂降りの中無理やり撮影したから･･･」
龍「大丈夫かなー？」
A「どちらにしろ今日のLIVEは出れなくて･･･」
Aはあからさまに眉を下げて
しゅんとしている
その姿に龍と楽はちょっとだけ胸をうたれた
龍「悲しまないでAちゃん」
楽「アイツが居なくてもいる時のようにスゲーLIVEにしてやるから」
A「･･･はい」
Aは少し寂しそうに笑った
荒い足音が聞こえてきて少し乱暴にドアが空いた
姉鷺「A!!」
A「姉鷺さん？」
龍「どうしたんですか？慌ててるみたいですけど」
姉鷺「Aでもあんた達でもいいわ、天からなんか連絡来てない？」
楽「あ？来てないけど」
A「多分私も来てないです」
龍「さっきまでSNS見てましけど来てないですよ」
姉鷺「困ったわね･･･」
姉鷺は携帯を握りしめてグルグルとその場を回った
A「天になにか･･･」
Aは不安な様子で聞いた
少し張りつめた空気の中姉鷺は一呼吸おいてもう1回
3人の方を向いた
姉鷺「いなくなったのよ、病院から」
A「えっ？」
Aは天とお揃いのスマホを落としそうになるのを必死に我慢して握った
姉鷺「こうしちゃいられないわ！その辺探さないと！」
姉鷺は急ぎ足で楽屋から出ていった
A「天･･･どこに？」
楽は机に龍は近くのソファーにゆっくり座った
楽「はぁー何かと思ったぜ」
龍「天なら大丈夫だね」
A「天･･･」
Aはスマホの天の連絡先に電話をかけるが
応答がない
楽「そんな心配すんなA、あいつの行くところなんて決まってんだからよ」
A「えっ？･･･どこに」
龍「きっと天はここに来るよ、LIVEをしに」
A「でも、天は熱をだしてとてもLIVEに出れるような体調じゃないんだよ!?」
楽「信じてやれよA、お前の兄貴だろ？」
A「楽さん･･･そうですね！天を待ちましょう！しっかりリラックスしていてください！」
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天香(プロフ) - 千広ｰchihiroｰさん» コメントありがとうございます！何作品も読んでくださっているんですね！感激です！ (2022年6月6日 22時) (
レス) id: b2bc9d279c (このIDを非表示/違反報告)
花凛 - 良い話です。 (2021年10月24日 1時) (レス) @page2 id: 42567f3c9c (このIDを非表示/違反報告)
千広ｰchihiroｰ - コメント失礼します!他のお話も読ませて頂いて紅香さんのアイナナ作品はどれもお気に入りで､「えっ!」と思うような展開があって面白くて好きです! (2020年3月20日 22時) (レス) id: 40f647a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天香 | 作成日時：2019年9月3日 6時
