15声 ページ16
天Side
知らなかった毎日一緒にいるのに妹がこんな目にあっているなんて…
こんなことを言わせてしまうまで追い詰められていたなんて
ボクのお荷物？ボクらの輝きをAが奪ってる？
そんなことボクは一回も思った事なんてない
1位に立てないのはまだボクらにまだ足らないところがあっただけでAのせいなんかじゃない
でもAは自分のせいだと言い張った
Aの爪がボクの頬を傷つけたとき
Aは顔を青ざめてボクに謝っていた
パニックになっているAを無理矢理自分の方に向かせた
Aの不安と悲しみが混じった瞳がボクを写した
天「きっとこれからも楽や龍、姉鷺さんみたいに
Aの事情を理解してくれて優しくしてくれる人だけじゃない
Aのことを批判して嫌う人もでてくると思う」
事実をしっかりと伝えて、でも悲しみだけで終わらせないためにも
伝える言葉を選ばないと…
ボクが出来る事はAの不安を取り除いてあげること
それがボクにしかできないお兄ちゃんとしての役割
天「ボク達だって一緒だよ。ボク達のことを好きで応援してくれる人もいれば
きっと嫌いだと思っている人もいると思う。でもボクらは応援してくれるファンのために
そしてこれから応援してくれるかもしれないファンの為に歌っている」
天「何が言いたいかというとねA、少しは世間の目も見ないといけない。
でも見過ぎるとA自身の個性が死んじゃう。もし何か迷うのだったらボクの言葉を信じて、ボクの言葉だけを守って。ボクはAに嘘をついた事なんてないよ。ダメだって思ったらきちんとダメだって言うし良いことならしっかりと良いと言ってきた。A、ボクはAのお兄ちゃんだよ。
ちゃんと頼って」
ボロボロと大粒の涙を流しながら聞いていたAを抱きしめた
Aはボクの背中にそっと腕を回してくれた
A「う、、うぅ、、ｸﾞｽ、、お兄ちゃん」
・・・!久しぶりに聞く言葉に懐かしさとうれしさを感じた
天「大丈夫…大丈夫だから」
小さい子をあやすようにポンポンと背中を叩きながらあやしてあげる
しばらく嗚咽が聞こえたけど声がやんだら規則正しい寝息が聞こえてきた
よかった…
楽「お前もそんなこと言うんだな」
天「どういうこと？」
龍「お兄ちゃんらしさが出ててかっこよかったよ」
楽「でも、この髪…」
楽の目線にはガタガタに切り落とされた
髪の毛があった
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天香(プロフ) - 千広ｰchihiroｰさん» コメントありがとうございます！何作品も読んでくださっているんですね！感激です！ (2022年6月6日 22時) (
レス) id: b2bc9d279c (このIDを非表示/違反報告)
花凛 - 良い話です。 (2021年10月24日 1時) (レス) @page2 id: 42567f3c9c (このIDを非表示/違反報告)
千広ｰchihiroｰ - コメント失礼します!他のお話も読ませて頂いて紅香さんのアイナナ作品はどれもお気に入りで､「えっ!」と思うような展開があって面白くて好きです! (2020年3月20日 22時) (レス) id: 40f647a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天香 | 作成日時：2019年9月3日 6時
