14声 ページ15
A「だいどぅーぶだから離れて！｣
必死に離れようとするけどやっぱり男の力に勝てなかった
天はギュッと抱きしめながらAの左耳を手で覆った
天「A聞いて」
A左耳を押えたことで聴覚のバランスがとれたAは、はっきりと天の方を向いた
天「遅れてごめん、Aが大事に伸ばしていた髪の毛もボクらがもう少し早く来れば切られなかったかもしない。耳も怪我もごめん」
A「天が謝ることじゃないんだよ。
正直あの人たちが言っていた事は間違えではなかった･･･私がTRIGGERの足を引っ張ってる、天に甘えてる、迷惑かけてるわかってるの！、わかってるけど私はどうすればいいのか分からなかった。でもあの人たち以外にも私のことをTRIGGERのお荷物だと思っている人はきっとたくさんいるきっと私はTRIGGERから離れるという決断もしなくてはいけないのかもしれない」
自分のことを否定し兄から1歩引くことを望まなければいけないと発したAに天は
『そんなことない』というように首を横に振って
Aの背中をさすった
天「そんなことボクが許さない」
A「!!天には関係ない!!」
天「関係ならあるよ。なぜならボク以上にAを必要としている人は世界中探してもいないから」
A「違うの！私は天のお荷物なの！TRIGGERの魅力を世界に知れ渡ってないのは私が輝きを奪ってるから」
天「それは誰が言ったの？ボクや楽、龍が一言でもそんなこと言った？」
A「違うの！違う！天お願い私を置いていって！
さらに輝くためには犠牲も必要！違う！？｣
Aは、天の腕の中で暴れるが天も逃がすまいと
抱きしめる
天「落ち着いて。A」
A「落ち着いてるの！ねぇ天！」
Aは暴れたひょうしで天の顔を少し引っ掻いてしまった
天「っ！！｣
龍「大丈夫？天」
楽「おまえ、顔に傷が」
アイドルの顔に怪我をさせてしまったその事実に
Aの顔が青ざめていく
天「!!今のAの前でそんなこと言わないで！」
A「ごめんなさいっ！私っ！！ごめんなさい」
Aは、パニックになり始めた
天「このくらい大丈夫だから！ね？」
A「どうしよう！ごめんなさい！どうしようどうしよう！」
天は少し戸惑いつつも自分に何が出来るかを考えた
天は少し強めにAに頭突きをしておでこを合わせた
A「った！」
天「お願い･･･ボクの声を聞いて。ボクの目を見て｣
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天香(プロフ) - 千広ｰchihiroｰさん» コメントありがとうございます！何作品も読んでくださっているんですね！感激です！ (2022年6月6日 22時) (
レス) id: b2bc9d279c (このIDを非表示/違反報告)
花凛 - 良い話です。 (2021年10月24日 1時) (レス) @page2 id: 42567f3c9c (このIDを非表示/違反報告)
千広ｰchihiroｰ - コメント失礼します!他のお話も読ませて頂いて紅香さんのアイナナ作品はどれもお気に入りで､「えっ!」と思うような展開があって面白くて好きです! (2020年3月20日 22時) (レス) id: 40f647a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天香 | 作成日時：2019年9月3日 6時
