レッドオーシャン ページ34
「なんでしょう？」
「来月の末にファンミーティングのイベントをするんですけど、その準備のために、俺たち、絵を描いてるんですよ。絵の他にもいろいろ企画があるんだけど、まずは３人で描いた絵を見て欲しくて」
「そうでしたか。どんな絵なんでしょう。ぜひ見たいです」
Aが嬉しそうに微笑みながら応えてくれた。
俺は地下にあるダンススタジオへとAを導いた。
いつも３人でダンスレッスンをしているスタジオは、今はアトリエと化している。
「これです。何かわかります？」
Aは、３人の合作の絵の正面にそっと立ち止まった。
顎の下に手をそえて、じっと見つめている。
「わかりました。東京ドームのライブですよね？」
「すごい。わかってくれました？」
「ええ。私もこの場所にいましたから…」
黒の地の上に、無数に赤い点が描かれている。
赤いペンライトの光。
ステージから再び見ることができたあのレッドオーシャンを、俺たち３人で一緒にキャンバスの上に描いたんだ。
『来月の博覧会にご招待しますよ。ぜひAさんもいらっしゃってください』
代表がそう言ってくれた。
「ありがとうございます。楽しみです」
Aはそう応えて、またとびきりの笑顔を見せた。
うわ、ほんとに可愛い…
もしも最初からそういう笑顔を俺に向けてくれていたら、こんなまどろっこしいことにはならなかったのに…
俺はAの笑顔に見とれたまま、ほんの少しだけ、運命ってやつを呪った。
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(名前)グラママ(プロフ) - そうなんですね〜。ありがとうございました〜！ (2017年3月5日 17時) (
レス) id: b4b6a0264a (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - 設定はPCでしたかもですね。R18は読めないことがありますから (2017年3月5日 16時) (レス) id: 009939cc39 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)グラママ(プロフ) - お返事ありがとうございます〜。スマホで読んでます〜PCから設定してみまーす。 (2017年3月5日 16時) (レス) id: b4b6a0264a (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - hiroさん» 速攻のお返事ありがとうございます！びっくり〜〜 スマホだと「１８歳以上です」の設定ができないことが今ごろわかって焦ってました。よかった(^^) (2017年3月5日 16時) (レス) id: a84791e757 (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - (名前)グラママさん» ＰＣではなくスマホでお読みでしょうか？スマホだと設定変更ができないので、ＰＣから設定してください。 (2017年3月5日 16時) (レス) id: a84791e757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃子
| 作成日時：2013年8月1日 10時
