待ち伏せ ページ16
私はホテルの部屋に戻ると、すぐにドレスを脱ぎ、アクセサリー類を全部はずし、化粧を落とし、髪をほどいた。
あー さっぱりする…
ついでにシャワーを浴びて、いつもの服に着替えた。
夜は、西山さんと一緒に軽いソウル観光に行く予定にしていたのだけれど、ジェジュンと会ってしまって、私はとてもじゃないけれど観光に行く気など失せてしまった。
私は西山さんに電話して、レセプションを中座したことを詫び、体調が少し悪いからホテルにいると告げ、繰り返し謝った。
西山さんは気にしないでくださいと言ってくれた。
ほっと息をついて、ホテルの窓からソウルの夜景を眺めた。
初めて韓国という異国に来たのだけれど、どことなく雰囲気は日本に似ていて、目に飛び込んでくるハングル文字だけが韓国にいるんだな、と思わせる。
ハングル文字も、マリさんに特訓されたおかげで、意味はわからなくても読めるようになっていた。
日本と同様、外来語が多いことがよくわかる。
西山さんにはあんなことを言っておきながら、部屋でじっとしているのに飽きてきてしまい、私は結局、最上階のバーラウンジで飲むことにした。
好物のドライマティニを注文して、少しずつ飲む。
やっぱり、カクテルは世界共通だな。
悪くない…
ふと気づくと、ひとりの男性が私のそばにやってきて、
『隣、いいですか？』
と言った。
むろん、私にその意味はわからない。
たぶん、そう言ったのだろうと察しがついた。
『いいえ』
私は「アニョ」と言い、断った。
好みのタイプの男ではなかったから。
男性は韓国語で何やら小さく悪態をつき、離れていった。
日本も韓国も同じだな。
こんなところでひとりで飲んでたら、やっぱりアブナイか…
私はすぐに席を立ち、バーの外に出た。
でも、そこで待ち伏せしていたのは、今しがたの男だった。
さっきとは違い、ぎらぎらした目で私を見ている。
何かを言いながら、私の腕をむんずと掴んだ。
西山さんが言ってたことは、ほんとうだったのか。
後悔先に立たずとはこのことだ。
「痛いっ！！何するのよっ！」
私は日本語で叫んでいた。
すると、廊下の向こうから、猛ダッシュで駆けてくる別の男性。
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(名前)グラママ(プロフ) - そうなんですね〜。ありがとうございました〜！ (2017年3月5日 17時) (
レス) id: b4b6a0264a (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - 設定はPCでしたかもですね。R18は読めないことがありますから (2017年3月5日 16時) (レス) id: 009939cc39 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)グラママ(プロフ) - お返事ありがとうございます〜。スマホで読んでます〜PCから設定してみまーす。 (2017年3月5日 16時) (レス) id: b4b6a0264a (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - hiroさん» 速攻のお返事ありがとうございます！びっくり〜〜 スマホだと「１８歳以上です」の設定ができないことが今ごろわかって焦ってました。よかった(^^) (2017年3月5日 16時) (レス) id: a84791e757 (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - (名前)グラママさん» ＰＣではなくスマホでお読みでしょうか？スマホだと設定変更ができないので、ＰＣから設定してください。 (2017年3月5日 16時) (レス) id: a84791e757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃子
| 作成日時：2013年8月1日 10時
