Only Love Part 1 (ページ38)

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御礼ページ38

帰りの車の中は、自然と今しがたの撮影の話で盛り上がる。

SJ『ジェジュンはほんとにいい表情してたなあ。撮影する人の技量によって、あんなにも違うのかって、感心したよ』

SH『ほんとね。あんなに普通に会話をしながら、シャッターを切れるなんて、すごいって思ったわ。きっと、あの先生に撮ってもらいたいって思ってる人がたくさんいるんでしょうね』

その流れで、俺はなんとなく気になってヒョンに訊いてみた。

JJ『ねえ、ヒョン、今回の撮影のギャラはどれくらいなの？無理して頼んじゃったし、有名な写真家の先生だから、けっこう高いんでしょ？』

するとヒョンはびっくりするような返事をした。

SJ『いや、お金はいらないって言うんだよ。せめて必要経費だけでも払うって言ったんだけど、それもいらないっていうから驚いた』

JJ『えーっほんとにぃ？』

俺は驚いた。たとえ写真で生活していないアマチュアだって、かかった費用くらい請求するだろうに。どうなってるんだ？？

『世の中には商売っ気のない人っているんだなあ。で、考えたんだけど、ライブのチケットをさしあげるっていうのはどうかなって思って。幸い、２日目の関係者席が多少用意できる状態だから。ジェジュン、どう思う？」』

バックミラー越しに、ヒョンが訊く。

JJ『うん！それはいいアイデアだね。お金じゃないから、きっと受け取ってもらえるんじゃないかな』

SJ『よし。そうしよう。あのアシスタントさんの分と、２枚、用意しよう。さっそくメールしないと…』

え？

あの感じ悪い人も一緒？

一瞬、やーな気がしたんだけど、あの人は幸田さんの助手なんだし、仕方ないなって思ったんだ。