ないわぁ〜(倉子×安子) ページ23
MVネタバレあり。
「倉ちゃん」
誰もいない廊下で安子が突然に呼び止めるから、振り返ったら腕を引かれて、壁に追い詰められた。
「…？」
顔の横にトンッて優しく手を付いて、所謂壁ドンって奴ね。
ずいっと顔を近付けた安子。
いくら男前な顔して見上げてきても、結局上目遣いは可愛らしいのよ。
「安子、これはなに？」
「横子お姉様と村子お姉様に教えてもらったの…」
あぁ、安子を可愛がってくれてるお姉さんたちね。
確か、あの２人も…
「いや、なんの真似なのよ？」
「倉ちゃんを振り向かせたくて…//」
「…はぁ？」
こんな訳の分からないことしなくても、私は安子だけなのにね。
壁についてる手を捕まえて、反対に壁に押し付けて、安子の顔の横にドンッて強く手をついたら、びくっと肩を震わせて怯えたように見上げてくる。
そうね。安子はこっちの方が合ってるわよ。
「で、私を振り向かせたいってどういうことなの？」
目を逸らそうとしても逃さないから。
顔をぐっと近付けて凄めば、観念して口を開いた。
「…だって倉ちゃん…今日丸ちゃんと窓際でキスしてた…」
今度は悲しそうな顔して、ぐすんって鼻をすする。
誰も見てないと思っていたのに。
『倉子ちゃん、経験豊富でしょ？キスしたことあるでしょ？』
『あるに決まってるじゃない』
『ちょっと付き合って！練習させて！』
なんて手を引かれて、あっという間にカーテンの向こう側。
顔を近付けてきたから、『気持ち悪いからやめなさい！』って、触れ合う直前に思いっきり突き飛ばしてやったわ。
まさか安子に見られていたなんてね。
もう丸子に付き合ってなんかやらないから。
「あんたは本当にバカね」
しょんぼりする安子の額を軽く小突く。
遠くから歩いてくる何人かの声が聞こえてきたから、額を擦る手を引っ張って、今は誰もいない近くの教室に連れ込んだ。
丸子みたいにするのは嫌だけど、風で揺れるカーテンの向こう側に入り込む。
もう一度向き合えば、瞳の端っこに涙を溜めてるから、それを親指で拭って、そのまま右手で頬を包む。
「私がキスするのは安子だけだから安心しなさい」
ゆっくり顔を寄せて、ちゅって触れるだけのキスをする。
離れた瞬間の安子が驚いて目をぱちくりとさせていたから、もう一度口付ける。
今度は少し長めに。
廊下の笑い声が近付いてくる。教室まであと少し。
End
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華月(プロフ) - 華南さん» 再現VTRにより壮絶さがまざまざと伝わってきて苦しくなりつつ、大倉くんも亮ちゃんも傍にいてくれてありがとうってなりました😭倉安尊い😭こちらこそありがとうございました！！ (4月11日 16時) (
レス) id: ae400021a5 (このIDを非表示/違反報告)
華南(プロフ) - 金スマ観て私も改めて実感しました😭ただただ生きてくれの倉安は尊いです😭素敵なお話ありがとうございました🎵 (4月11日 6時) (レス) @page30 id: 61efdb8c67 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 華南さん» 大人なことしてるのに、やっぱり大人になりきれない佐野くん🤭そんな佐野くんが好きです😊本当に、デビュー決まって良かったですね😭こちらこそ！ありがとうございます😌 (3月22日 19時) (レス) id: ae400021a5 (このIDを非表示/違反報告)
華南(プロフ) - 大人になりきれない佐野くん可愛いですね☺️デビュー決まって本当に嬉しいですね😭可愛いさのやすをありがとうございます✨ (3月22日 6時) (レス) @page29 id: 61efdb8c67 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 白花見月さん» コメありがとうございます😊折角近いならば会っていて欲しいですよねぇ🥺💚💙そうそう、お互いに文句言ってたらいい😁わぁー！是非是非！いつまでもお待ちしてますので🥰 (8月20日 12時) (レス) id: ae400021a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華月 | 作成日時：2022年6月11日 23時
