【ヒプマイ】俺を、助けて下さい｡【男主】

2 ページ4

一郎side



一「助ける…と言うのは？何から？」


『学校と…両親からです』


一「学校と両親？」


『詳しく言うと…学校ではイジメと…両親からは…』


そこまで言うと､俯いて口籠った


一「大丈夫か？言いにくい事なら無理しなくても…」



『い､いえ…大丈夫です…言えます｡え､っと…両親､からは…』




『虐､待です…』



一「は､」



四葉の口から出た言葉に､俺は言葉が出なくなるほど驚いた



『もう､辛くなっちゃって…』



一「誰か他に頼れる人はいなかったのか？イジメなら学校の教師とか…虐待も警察に通報すればすぐにとはいえずとも動いてくれるだろ？」



そう質問すると､四葉はより一層悲しそうな顔で答えた



『先生は…見てみぬふりをするどころか嫌がらせをしてくるし…昔､親の目を盗んで警察に通報したんですけど…相手にしてもらえなかったうえに親にバレて虐待が酷くなったんです…』



なんだよそれ…教師も警察も何やってんだよ…!!



『それで､頼れる人がいなくなって､たまたまCMでここの事を知って､それで…』



一「それで､ここに来た､と」



『はい…』



四葉の声は､微かに震えていた
泣くのをこらえているようだった



一「なるほどな｡事情はだいたいわかった」



『ごめんなさい…こんな事依頼して…』



一「四葉」



『なんですか…？』




一「今まで､辛かっただろ｡よく頑張ったな」



『え…』



一「あとは任せろ」









　









一「ぜってぇに､助けてやる」

3→←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す