◎邪道ヒロインですが。

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「悪いな、那須も(人1)も寝る前に呼び出したりなんかして」
『あ、いえいえ。役割なので全然！』
「気にしないでください。どんな用件ですか？」





お風呂に行こうと思ったところで
那須から声がかかって先生のものへ向かった。
合宿に来て思ったけど意外と仕事が多い。
お願いだからお風呂に入らせて？！
なんだかんだで疲れたから早く寝たい。





「明日なんだが、自由行動だ」
『え？でもスケジュールには研修って』
「……大学側に提出するものだからゼミ合宿で自由行動なんて書いたら怒られるんだよ」
「ああ、なるほど……」
「せっかくならそういう日も必要かと思って」





またしてもゼミ長が呼び出されたと思ったら
明日の研修はフェイクだったらしい。
そんな適当で許されるの……？
にしてもゼミ合宿に自由行動って必要か？





「まあ自由行動とは言っても全員がバラバラというのも困るから、アウトレットの中で自由にしてもらおうと思うのだが、どう？」





いやいや、どう？じゃないわ！
あーこれ絶対先生が行きたいだけのやつ。
私は全然いいけどさ。





『女子は買い物好きなので喜ぶと思いますよ』
「男子は？」
「あー、他の奴らは知らないけど俺も買い物は好きなんで」
「じゃあ決定だな」




那須が買い物好きならいいの？！
他の男子の意見は？！なんて焦っても無駄だ。
うわー、でも先生めちゃくちゃ嬉しそう。
この先生なんだかんだで可愛いところあるね。





「これで用は済んだから。君たちも明日に備えて早めに寝なさい」
『はい、失礼します』
「失礼します」





今すぐにでも寝る気満々の先生。
はいはい、すぐ出ますよ。
こうして那須と一緒に部屋を出た。





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