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ある日のこと。
ゼミの先生に呼び出されて研究室に向かうと
そこには那須もいた。





『へ?……ゼミ合宿?』
「そうだ。(人1)はなんで今初めて聞きましたみたいな顔してるんだ?ゼミの説明会で事前に言われてたはずだが」





何事かと思いきや
ゼミ合宿についてのことらしいけど。
普通に忘れてたよね。





『いやいや!覚えてますよ!』
「どうだか……」





なんて慌ててごまかしてみても、
隣の那須にまで疑われる始末。
ふん、思い出したんだからいいじゃんか。





『ところでなぜ私たちが呼ばれたんですか?』
「ああ、2人にはゼミ合宿を取り仕切って欲しくて。お願いしても良いか?」
『ええ?!それってゼミ長ってことですか?なんでよりによって私たちなんですか?!』




4年生は就活で忙しいからってことで
ゼミ長は3年生がやることになっている。
自分には無縁だと思ってたのに……。





「那須は成績も良いし真面目だから申し分ない。で、女子はどうしようか相談したら(人1)を推薦されたからだ」
「えっ」
『はあ?!ちょっと那須何してくれてんのさ!』
「……ていうのは冗談で、(人1)も俺からの推薦」
『は、はあ……』




いや、先生もテヘッじゃないわ!
今冗談挟んでくるのキツいわ!
那須が私を推薦するわけないじゃんね。





「じゃあ、そういうことだから。那須には詳しく説明してあるし、(人1)は那須と仲良くやれよ。あとはよろしく!」





なんて先生に立ち去られた。
私への説明なし?!ひっどいな!なにそれ!
ゼミ長なんてやるつもりなかったのに。
心の中で勝手に怒っていると
那須が不意にこちらを向いてきた。





「なんで話しかけてくんのって思ってたでしょ」
『え?』
「ゼミ決まってすぐ先生に呼び出されてさ、(人1)とゼミ長やってくれって言われた。関わらないでなんて言ったけど、結局関わらなきゃいけなくなったじゃんって」





と、言いながら悲しそうな目をする那須。
私のやるのが心から嫌そうってよりは
もっと別のことを嫌がってるように見える。
それが何かは分からないけど……。





『でも(人1)は嫌です、って言わなかったの?』
「いや、先生から聞かれたよ。(人1)でいいか?って」
『じゃあ断れば良かったじゃん』
「うーん、なんか、(人1)とだったら面白そうだったから」




そんな笑顔で言われたら
今更嫌だなんて言えなかった。





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作品ジャンル:恋愛
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朝比奈子(プロフ) - 世蓮さん» ネタバレのような形になってしまって申し訳ないです!ご指摘ありがとうございます( ; _ ; ) (2020年1月8日 17時) (レス) id: 4c6aaf9ab1 (このIDを非表示/違反報告)
世蓮(プロフ) - 33から36に飛んでしまっています汗 いつも楽しく拝読させていただいてます。これからも頑張ってください! (2020年1月8日 15時) (レス) id: 6a698eacc1 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 一番好きです!これからも更新応援してます(^^) (2020年1月4日 18時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
佐野。 - おもしろい (2020年1月3日 0時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)
りんりんご(プロフ) - めっちゃ面白いです…更新頑張ってください! (2019年12月25日 19時) (レス) id: 385e9a2ae5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝比奈子 | 作成日時:2019年12月11日 0時

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