検索窓
今日:59 hit、昨日:74 hit、合計:166,682 hit

◇04 ページ4

-





「……おい、A、後ろ」
『へ?……うわぁあああぁあああ!!なに?!誰?!』
「ごめん、別に盗み聞きするつもりじゃなかったんだけど」





2つ後ろのテーブルに座っていた彼。
私たちと同じように空きコマなんだろうけど
わざわざカフェテリアで勉強してるよ。
中学生の定期テスト前かよ。





『ねえどうしよう蒼弥……』
「聞かれちまったもんは取り消せねーわ」





と、小声で蒼弥と相談中。
誰もいないと思ってすっかり油断して
随分と大声で喋ってたと思う。
やらかしたわ、最悪だ……。





『ねえあなた、どっから聞いてた?!』
「オムライス何個食べても足りないってやつ」
『あ、なんだ……ならよかった』
「ははっ……うそ、ごめん。ガサツで男勝りなんだっけ?」





バカにしたような半笑いでそう尋ねてきた。
笑顔が可愛い……じゃなくて!
そこが1番聞かれちゃダメなんだって!
終わった。私の人生終わった。
よりによってこんなイケメンに知られて。





『お願い!このこと黙っててもらえると!』
「ああ、別に言わないよ?」
『え?』
「だって俺にメリットないでしょ。君がガサツだろうが男勝りだろうが俺には関係ない」
『なっ……!』
「その代わり、もう関わらないで」





さっきの可愛い笑顔なんて想像もつかない
冷たい目をしてそう告げて立ち去った。





『なに、今の……』
「お前……面食いのくせに知らねーのかよ、那須。俺らと学部も学年も一緒だけど」
『那須……入学してから初めて見た……』





あんなイケメン、
見たら1度で覚えるはずなのに。
悔しいけど見た目だけなら
今までで1番タイプだったのに!





「まあ普段静かで目立たないタイプだからね、あいつ。イケメンだからモテるけど、ああやって冷たいから一匹狼みたいな感じらしい」
『へえ……ていうかやけに詳しいじゃん蒼弥』
「だからお前が知らなすぎるだけだろ」





那須、覚えておこう。
あんな怖い目の人
私だってもう関わりたくない。





-

◇05→←◇03



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (249 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1044人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズJr , 美少年 , HiHiJets   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

朝比奈子(プロフ) - 世蓮さん» ネタバレのような形になってしまって申し訳ないです!ご指摘ありがとうございます( ; _ ; ) (2020年1月8日 17時) (レス) id: 4c6aaf9ab1 (このIDを非表示/違反報告)
世蓮(プロフ) - 33から36に飛んでしまっています汗 いつも楽しく拝読させていただいてます。これからも頑張ってください! (2020年1月8日 15時) (レス) id: 6a698eacc1 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 一番好きです!これからも更新応援してます(^^) (2020年1月4日 18時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
佐野。 - おもしろい (2020年1月3日 0時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)
りんりんご(プロフ) - めっちゃ面白いです…更新頑張ってください! (2019年12月25日 19時) (レス) id: 385e9a2ae5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朝比奈子 | 作成日時:2019年12月11日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。