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『そんな乃亜はどうなの?』
前にチラッと聞いた猪狩蒼弥くん。
この前の合コンでお持ち帰りしたらしい。
「あー……まあ夜は長持ちだよね」
……涼しい顔をして
なんて事を言うんだこの子は。
『そういうことじゃないんだってば』
「うーん、だってAみたいな恋愛じゃないからさー」
『私みたいな恋愛って?』
「ほら、Aはガード硬いじゃん?猪狩くん他に女いる気がするし。まあだからさ、このままの関係で良いのよ」
『そう、なんだ』
乃亜はこういう感じだから
私と那須さんの関係が不思議なのかな。
まあ独身の間くらいは
乃亜くらい気軽でも良いと思うけど。
「なんとなくで良いから付き合えば?」
『だからそういうのないって』
「だって、結構モテるらしいよ?那須くん。あの顔面だし、ちゃんとキープするならするで足跡付けとかないと」
『もー。だから、そういう関係じゃないんだってば』
「へえ〜もっと気楽に行きなよ。Aって黙ってれば可愛いんだから、結婚出来なくて売れ残ることは多分ないはずだし」
黙ってれば、 ってなんだヨ。
『まあ……ぼちぼちね』
しばらくはこのまま那須さんとは男友達として何となくの関係を続けていくのも悪くないんじゃないかと思い、残っていたオレンジジュースを全て飲み干した。
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ぽんず(プロフ) - 溺愛な那須が良すぎて、、仕事が終わりの疲労した心が癒されました、、ありがとうございます!更新、がんばってください! (2019年12月6日 1時) (レス) id: 7cf2b2ad2f (このIDを非表示/違反報告)
りゅ(プロフ) - お話とても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年12月5日 17時) (レス) id: 4581f1bec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朝比奈子 | 作成日時:2019年11月12日 0時