検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:136,053 hit

2人のキス MK ページ21

.


私達は付き合ってから今まで、1度もキスをしたことがない。


彼はアメリカ生まれのアメリカ育ち。

アメリカ人は挨拶でキスをしちゃう位”キスをする”って言う行為に抵抗がないと思ってたのに、彼はそうではないらしい。

彼の自由奔放でマイペースでちょっと子どもっぽい性格のせいなのか、ただ単に私の魅力が足りないだけなのか、真相は未だ謎のまま。


「重たい」

「ん??」

「頭重たい」

「ふ〜ん」


私の膝に頭を乗せて寝転び、携帯ゲームをするのが彼の日課。

2人で部屋にいて、こうして体が触れ合ってても甘えてじゃれ合ってる時も、キスをすることはない。第1そういう雰囲気にならない。


でも、もうそろそろ私の方が我慢の限界。

だって大好きな人とキスをしたいって思うのは当たり前のことじゃない?

キスをしたらもっともっと2人の距離が縮まるんじゃないかって、もっともっとマークのことが大好きになるんじゃないかって思うんだ。


だから、私の膝の上で寝転び携帯ゲームに夢中な彼に声を掛けた。


「ねえ、マーク」

「ん?」

「なんていうか。。。その。。。やりたいことっていうか。。。したいことがあるんだけど。。。」

「外は寒いから行きたくない」

「買い物じゃなくて。。。」

「じゃあ何?」


彼の目線が携帯画面から私へと変わる。

ドキドキし過ぎて、喉が詰まる。だけど言うんだ。頑張るんだ自分。


「。。。キス」


そう小さく呟いた。


「キス?したいの?」


その彼の問い掛けに、何度も小さく頭を縦に振った。


「いいよ」


そう返事が耳に届いた瞬間、私の後頭部が彼の左手によってグイッと下に寄せられた。

一瞬、唇に触れた柔らかい感触と熱。

目の前には綺麗に整った彼の顔。


「その言葉が聞きたかったんだ」


彼が今まで私にキスをしなかった理由は、私からキスをせがます為だった。

そうとも知らず、バカな私はまんまと彼の張ったレールの上を転がり、彼の思うツボとなった訳だけど、そんなことはどうでもいい。


「もう1回。。。」


満足そうに微かに笑った彼の顔を見て、私はそっと瞼を閉じた。



.

2人のキス JS→←2人のキス JB



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
190人がお気に入り
設定タグ:GOT7 , got7 , JYP
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いちご☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ - お久しぶりです!いちごです♪遅くなりすみません。リクエストなんですが、GOT7とお花見というのはどうでしょうか?春になったら参考にして頂けると嬉しいです!! (2016年2月12日 22時) (レス) id: ba87c47ea9 (このIDを非表示/違反報告)
いちご☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ - 本当にまぎらわしくてすみません。私もカムバック本当に楽しみに待っています! (2015年12月28日 23時) (レス) id: ba87c47ea9 (このIDを非表示/違反報告)
naco(プロフ) - (名前)ユウナさん» ユウナさんありがとうございます( ; ; )頑張ります~~!! (2015年12月28日 22時) (レス) id: b9d57e3575 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ユウナ(プロフ) - nacoさん!これからも頑張って下さい!!!!!応援してます! (2015年12月28日 22時) (レス) id: 0e1126a4f6 (このIDを非表示/違反報告)
naco(プロフ) - (名前)ユウナさん» ユウナさんリクエストありがとうございます~~!是非参考にさせて頂きたいと思います!新しい作品もよろしくお願いします^^ (2015年12月28日 22時) (レス) id: b9d57e3575 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:naco | 作成日時:2015年11月14日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。