story 4 ページ17
チセ「(様子が少しおかしかったけど…大丈夫かな。病み上がりみたいなものだったし…やっぱり来ない方が…)」
リンデル「チセ?」
チセ「アッはい?」
リンデル「…東の国では「借りてきた猫のよう」という言葉があるそうだの。フフ、正しく。ほれ…ついたぞ」
竜の国に着いた。様々な種類の竜が空を飛んだり遊んでいたり。前と変わらない。
リンデル「前は詳しくは話さなかったの。ここはギャオという地の裂け目に作られた竜の営巣地だ。何百年か前に最初の管理者が世界に散るわずかな竜をここへ移した」
チセ「リンデルさんが作ったんじゃなかったんですね」
リンデル「わしは元々しがない遊牧の民よ。物心つく頃には独りトナカイと苔を追って暮らしておったよ。名すら持ち合わせてはおらなんだでな。…師匠にもらったのよ」
橇から降りるとリンデルが一つの樹を指差す。
リンデル「ほれ、あれがネヴィンの樹だ」
とても立派な樹になっていた。
チセ「わ…」
貴方＜……＞
チセの隣で静かにネヴィンの樹を見つめるA。
リンデル「立派に育ったろう?リンデンバウムは建材にはできんが芸には向こう。ただ、あれだけではいい杖にならぬからの。いくつか謂われのある木を継ごう。さて、もう暗いな。わしは夕げの準備をする。A、手伝っとくれ。…チセ」
チセ「へっ」
リンデルが刀をチセに渡す。
リンデル「己の杖は己でな!」
親指を立ててグッドサインを出す。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
貴方{何で私も手伝うの}
リンデル「つべこべ言わず手を動かせ、手を」
ふてくされながらも手は動かす。
リンデル「…向こうではどうだ?」
貴方{特に何も。でも}
貴方{こっちの方が良い}
リンデル「……そうか。わしはいつでも歓迎するぞ」
貴方{どうも}
数分後…
リンデル「……できたの。チセを呼んでおいで」
頷いてチセを呼びに行った。
リンデル「(やはりあの子には、こちらが似合っとるのか……)」
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梅雨(プロフ) - まんじゅうねこさん» ですよね！！(興奮) (2018年8月28日 21時) (
レス) id: 898f32375a (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ - 分かります！世界観とっても素敵ですよねー！ (2018年8月26日 16時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
梅雨(プロフ) - 枝垂桜さん» 応援ありがとうございます!これからも頑張ります!! (2018年8月5日 15時) (レス) id: 898f32375a (このIDを非表示/違反報告)
枝垂桜 - とても面白いです(*^^*)これからも頑張ってください！応援してます！このお話大好きです(*^^*) (2018年8月4日 5時) (レス) id: 05de94b2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅雨 | 作成日時：2018年7月23日 22時
