Prolog ページ2
公園の椅子に腰を掛け、男女の交じった数人の遊んでいるちびっこ達を見る。
貴方＜あ＞
一人の女の子が転び泣き出してしまった。
ジーンズのポケットからハンカチを取り出して隣にある蛇口で濡らして絞る。
女の子の所に行き血を優しく拭き取った後絆創膏を貼ってあげた。
女の子「ありがとうお姉ちゃん!」
こういう時喋れたらなぁって思う。でも生まれつきだから仕方ない。その代わりに笑顔で頭を撫でる。
女の子は照れくさそうに笑って友達の輪に走って戻った。「ありがとー!」と元気に手を振っている。
振り返して公園を出た。町へ行く近道にいつも使っている路地裏へと向かった。
貴方＜…?＞
何だろう。“何か”がおかしい。
いつもは日が当たっていて暗くないのに。何故か暗い所があった。
怖いのでそこは通らないように路地裏を抜けようとした。
………………………。
………誰かに見られてる。
振り向いても誰もいない。
貴方＜……誰かいる?＞
心の中で尋ねる。
ヨセフ「いるよ」
貴方＜!?＞
ヨセフ「どうしてって顔だね。何でかは教えないけど」
暗闇から男性が出てきた。
ヨセフ「初めまして。僕はヨセフ」
ヨセフと名乗った人の隣から何かが現れた。
貴方＜……何、アレ…＞
おぞましい姿をした生き物だった。
ヨセフ「突然だけど、僕と一緒に来てもらうよ。火炎竜(ﾌｧｲｱﾄﾞﾗｺﾞﾝ)」
貴方＜!!?＞
この人、どうして私の正体を知ってるの!?
それと同時に私の本能が警鐘を鳴らした。
[逃げろ]
私は走り出した。町にでたら他の人に危害が及んでしまうから路地裏を駆け抜ける。
貴方＜次はどこへ行こう…＞
ギチチ…
………………。
ソイツは壁にいた。
ヨセフ「僕から逃げれると思ったの?」
不気味な手のようなものが迫り来る。頭では逃げなきゃとわかっているのに体が動かない。
貴方＜……誰か…助けて……＞
目の前が暗く染まる。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
チセ「………………」
ルツ「チセ、どうした」
チセ「……助けてって聞こえた」
ルツ「?俺は聞こえなかったぞ」
誰だろ……
チセ「ルツ」
ルツ「分かってる。捜すんだろ」
チセ「うん」
待ってて。今助けに行くから。
April showers bring May flowers→←Profile
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梅雨(プロフ) - まんじゅうねこさん» ですよね！！(興奮) (2018年8月28日 21時) (
レス) id: 898f32375a (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ - 分かります！世界観とっても素敵ですよねー！ (2018年8月26日 16時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
梅雨(プロフ) - 枝垂桜さん» 応援ありがとうございます!これからも頑張ります!! (2018年8月5日 15時) (レス) id: 898f32375a (このIDを非表示/違反報告)
枝垂桜 - とても面白いです(*^^*)これからも頑張ってください！応援してます！このお話大好きです(*^^*) (2018年8月4日 5時) (レス) id: 05de94b2f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅雨 | 作成日時：2018年7月23日 22時
