Twinkle amber candy (ページ12)

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お前はそのままでいいページ12

“フクロウナギ！” “バケモノ！”
脳裏に幼い頃の記憶が再生される。

そう言って馬鹿にしてきた奴らを片っ端からぶん殴った。

子どもは時に大人より残酷だ。思っていることは相手にかまわずすぐ言葉にする。特に自分たちと異なる容姿の者に対し嫌う傾向がある。カタクリは無意識のうちに少しだけファーを引き上げた。

『でもね，お父さんとお母さんや，お店のじょーれんさん？はキレイだねって言うから気にしてないよ！あいつらがちょっかいだしてもいっつも無視してる！でも今日はね…』

少女が帽子をぎゅっと抱きしめうつむく。気づくと足元にはぽたぽたと雫が落ちていた。

『あいつら……お父さんとお母さんの悪口言った。お，お前みたいな，バケモノを…引き取るなんて，ど，どうかしてる…変だって』

声を押し殺し，小さな体を震わせる。地面のシミがさらに広がる。

「…泣くな」

カタクリの武骨な手が優しく少女の頭を撫でた。驚いたように少女はおれを見上げる。

「A，お前はそのままでいい。何も隠す必要はない」