◎輝き. eiji ページ31
《Aside》
サッカー部の部室の前から聞こえる笑い声。
そっちに顔を向けると、サッカー部のみんなと
笑い合うえいちゃんの姿があった。
えいちゃんは、私の幼なじみ。
めっちゃドSで、意地悪で
それだけどすごく、大好きな人。
もちろんえいちゃんは
私が片想いをしていることを知らない。
えいちゃんの笑い方はすごく独特で
だけど笑顔はとても可愛くて。
明日が大会の決勝戦とは思えないほど
明るく輝いていた。
練習が始まり、ぼんやりそれを見ていた。
見入ってしまって、注意がそれる。
＿「危ないっ！！」
急に聞こえた声に、はっと我に返る。
そこには迫ってくるボール。
『うわぁっ、』
目をつぶって、衝撃に耐えようとする。
あれ、来ない。
すると目の前には
ボールをとるえいちゃんがいた。
え「ごめん、」
さらっと言って練習に戻る。
ふと見た顔には汗がにじんでいて
それが太陽に反射してキラキラと輝いていた。
＿＿そして、当日。
私はコートに一番近い観覧席にいた。
選手が入ってすぐ、えいちゃんの姿を探す。
『いたっ、』
すらっと長身で、優しい笑顔。
すぐにえいちゃんだと気づく。
『…頑張れっっ、』
普段声を出さない私も
無意識に応援の声を出していた。
すると、振り返るえいちゃん。
えいちゃんの瞳が私をとらえてから
にっこりと笑って拳を上に掲げた。
私の気持ちが、届いた気がした。
ついに、試合が始まる。
私の目はずっとえいちゃんをおっていた。
人1倍走り、動き、ボールを蹴る。
だから、転んだりもする。
それでもすぐ立ち上がって、走る。
見ている私も、つい力が入る。
えいちゃんの顔は、真剣そのもので
だけど仲間を励ます時は、輝いた笑顔だった。
相手校は去年の準優勝校。
この試合でうちの
学校の連続優勝がかかっている。
やっぱり相手もすごく強くて。
両者1歩も譲らず、2-1。
負けているのはうちの学校だった。
そして、もうすぐ試合が終わるか
終わらないか、というところ。
えいちゃんがゴール前でボールを受け取る。
ここで、決めれば、延長戦にいける。
なぜか時間がとても遅いように感じた。
すると、相手選手が後ろから
えいちゃんを押してボールを取ろうとした。
.
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かりんこ(プロフ) - エイジのツンデレがみたいです！ (2017年3月9日 18時) (
レス) id: 1854d3cc3a (このIDを非表示/違反報告)
柚恋(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございます!!とてもキュンキュンしました！笑 (2017年3月1日 23時) (レス) id: bd93eaf40d (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ - 結絵さん» ご指摘ありがとうございます…修正しました!! (2017年3月1日 19時) (レス) id: 9a3297f34c (このIDを非表示/違反報告)
結絵(プロフ) - 名前変わってないです！(名前)にしないと変わりませんよ！ (2017年3月1日 19時) (レス) id: e763583aca (このIDを非表示/違反報告)
柚恋(プロフ) - とても面白いです!!リクエストでエイジくんのドSがみたいです!! (2017年2月27日 23時) (レス) id: bd93eaf40d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なん | 作成日時：2017年2月18日 2時
