◎救い. eiji ページ26
《Aside》
母「はやく終わらせてね、」
『うん、ごめんなさい、』
手が冷たい。
季節は冬。
洗い物は特に手が冷える。
そしてその後は、洗濯。
兄「どいて、」
『あ、うんごめん、』
私の生活には余裕がなかった。
ほかの事へ関心を向ける時間すらもなかった。
自分が生きることで必死だった。
毎日その忙しさにうんざりしていた。
忙しさの裏に退屈さも感じていた。
そんな生活にひとつだけ
心の支えがあった。
それは、YouTube。
そして
唯一YouTuberと交流ができる、Twitter。
それを見つけて使っていくうちに
みるみるとその魅力に引き込まれて。
『ああ、かっこいい』
その中でも一番魅力的だと思ったのは
アバンティーズの、エイジ、だった。
いろんなYouTuberを知って
いろんなYouTuberと交流して
それが私の命綱のようなものだった。
YouTuberという、堂々とした仕事をみて
自分の意見も少しは言えるようになった。
兄「はやく勉強しろよ、」
『うん…これ見たら、』
母「早く掃除機かけて。」
『ごめん、これ終わったら。』
それだけなのに、十分成長したと思った。
兄「あーあー俺が受験生の時はスマホなんて触ってなかったけどなー」
私に向かって、言ってはないんだろうけど
分かりやすく、聞こえやすく、
そして、確実に呟く。
『あのね、YouTube、面白いんだよ、かっこいい人もいっぱいいるしっ、』
母「そろそろTwitterとかYouTubeやめて手伝い勉強すれば？！」
それはいきなりだった。
お母さんも
ストレスが溜まってたのかもしれない。
それなら仕方ない
言うこと聞いてちゃんとやろう。
そう思った。
そしたら
母「YouTuber？YouTuberなんか馬鹿みたいなことやってる人なんて見ちゃだめっ」
母「それとTwitterもやめなさい、いちいちいちいちYouTuberに左右されないの！！」
『…え』
悔しかった。
YouTubeを、馬鹿にされて。
YouTuberを、馬鹿にされて。
その時に言ってしまった。
『YouTuberのこと、なにも、知らない、じゃん？』
そこからだった。
その日を境に、家族は私に冷たくなった。
何を話しても無視をされた。
何をしても無駄だった。
とても、とても、辛かった。
.
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かりんこ(プロフ) - エイジのツンデレがみたいです！ (2017年3月9日 18時) (
レス) id: 1854d3cc3a (このIDを非表示/違反報告)
柚恋(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございます!!とてもキュンキュンしました！笑 (2017年3月1日 23時) (レス) id: bd93eaf40d (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ - 結絵さん» ご指摘ありがとうございます…修正しました!! (2017年3月1日 19時) (レス) id: 9a3297f34c (このIDを非表示/違反報告)
結絵(プロフ) - 名前変わってないです！(名前)にしないと変わりませんよ！ (2017年3月1日 19時) (レス) id: e763583aca (このIDを非表示/違反報告)
柚恋(プロフ) - とても面白いです!!リクエストでエイジくんのドSがみたいです!! (2017年2月27日 23時) (レス) id: bd93eaf40d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なん | 作成日時：2017年2月18日 2時
