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今日もまた想いも無い男の寝床に入る。
彼らは私じゃなくたっていい。
私も誰だっていいし。
私の前から去っていった元カレの代わりになればいい。
抱いている時は私しか見ていなくて
その一瞬だけ愛してくれればいい。それだけでいいんだ。
だってもう居場所は無いから。
行き先も無い。毎日毎日彷徨うだけ。
「なぁ、俺たち付き合わない?」
「えぇ、要らないよ、そんなの。」
「もうお前しか愛せねぇよ」
バカ言わないで。
私はあなたを愛せないから。
「アンタにそういう気持ちあるんなら、私もう来ないから。」
冷たくそう言って突き放せば
私の首元に顔を埋ませながら
じゃあこのままでいいよ。って言う。
ほらね。そんなすぐ折れるような軽い気持ちで言ってんじゃねぇよ。
所詮付き合うなんて口約束。
もう無駄な恋愛なんてめんどくさい。
姓をくれて印鑑押せるくらいの覚悟が無いなら言わないで。
まぁ、私はアンタ無理だけど。
めんどくさい奴?
誰がそうさせたの?
アンタを含む、私の周りの男達だよ。
私を弄んでる気にならないでね。
私が相手してあげてるんだから。
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作者名:なちゅ | 作成日時:2020年4月9日 14時