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居 残 り <橙> ページ9

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先「おい。この点はどういうことだ。」
テストで点をまともに取れず先生に叱られました。
ひぇぇ...怖い

先「居残り決定。小テストやってから帰れよ。」

で、現在空き教室に1人。小テストという課題と向き合っております。
物凄くめんどくさい。家帰ってアイス食べたい。

そんな思考が脳内をグルグルする中、教室のドアが開く
そこには



「居残りとかだりぃ〜ってあれ？Aやん」

オレンジ色の髪の毛をくしゃくしゃしながら私に問いかける彼は、私の好きな人。


『じぇっ、ジェルくん！？』
「なーんだAも居残りか。お揃いやな」

不意に見せるその笑顔にキュンとしてしまう。
あれ、でもジェルくんは成績良かったはず...

「テストはまあまあやったけど、授業中寝すぎて居残りさせられてもうたわ笑」
『声に出てました？』
「うん。バッチリな。」

うわあああ恥ずかしい...
赤面で机に俯せるとくすくすと彼に笑われる。
笑ってもかっこいいジェルくん。

私は更に赤く染まる顔を誤魔化そうと小テストを解き始めた




カリカリと問題を解く静かな空間。
チラッと隣の彼を見てみると、シャーペンを顎に当てながら解答を考えているようだった。

そんな姿までかっこいいのは、ずるい
髪の毛いい匂いだよなあ...ふわふわだし触りたい

私からの熱い視線に気づいたのか彼は顔を上げた。


「どしたん？分からない問題でもあった？」
まずい。こんな変態なこと考えてたって知られたら嫌われる

『ああ、！こっ、ここの問題が分からなくて』
挙動不審になりながらも何とか誤魔化せた、かな？

「そこはな？公式を使って...」

ジェルくんの教え方すっごい分かりやすいし優しくてほんとにかっこいいなあ。なんて考えていると
隣には真っ赤な彼。え、まさか熱！？


「...あのなあ。そーいうのはいきなり言うもんじゃないで」

えっ私何か言ったかな。まさかさっきの聞こえてた？

「鈍感。全部聞こえとる。」
ああ待って。今世界1番消えたい。ああ、、

意味不明な動きをしながら慌てていたら
頬をギュっと捕まれる。もちろん、ジェルくんに


瞬間目の前に彼の顔が。

ﾁｭｯ...



何をされているか全く分からなかったが
少しずつ離れてく彼の吐息によって全て理解した

えっ、唇、え、？キス
脳内が爆発してしまった私に彼は耳元で囁く


「すき。」


『え？』
思わずアホみたいな反応をしてしまった




「っ..ばか。小テストはよ終わらせよーや」

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