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甘 い Tricky 。<桃> ページ13

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生活感の無い部屋で1人ソファーに座りテレビを付ける
美人なアナウンサーさんの一言によりふと思い出した

“今日はハロウィンですね。”
10/31。Halloweenの日。

『もうそんな時期か、、ちっちゃい頃はよくお菓子貰ってたなあ』


...さとみって甘いもの好きだったよね

今は仕事中で家にはいないさとみ。
お菓子でも作って待っててあげようかな
大好きな彼のためならお菓子だって作るしなんでもしたいじゃん?



カボチャを使ったクッキーとチョコレート。
自分で言うのもあれだがなかなかいい出来栄え。
喜んでくれるかな

楽しい気分のまま彼の帰りを待つと
ガチャっとドアの開く音がした


『さとみおかえり!!』
｢Aただいま。お出迎えありがとな。｣


彼は微笑みながら優しくハグをしてくれる
力強い背中にふわっと香るいい匂い。
この瞬間が一番幸せだ



｢てかめっちゃいい匂いするんだけど何？｣
『後でのお楽しみ〜！！』
｢え〜ケチ。｣

くねくねとしながらさとみはそう言った。
いつもクールな彼だがこうやって可愛い一面を見せてくれるところが最高に好きだ。



｢ねえ。まだ目開けちゃだめなの?｣
『まだだめ!!』

さとみに“ハッピーハロウィン”のサプライズをしたいから。目開けたらサプライズじゃないもん。

部屋の飾り付けバッチリ。お菓子OK。
準備完了だ


『いいよ!目開けて!』
｢っと..って、え?｣

さとみは目をパチパチさせながら私を見る
彼に視線を向けられるのも無理はない

何故なら今私が着ているのは
フリフリのメイド服だからだ。
谷間が見えてセクシーなんだよね。ちょっと恥ずかしい

『と、トリックオアトリート！一緒にお菓子食べてくれなきゃいたずらするぞ！！』
お決まりの台詞をアレンジし、これで完璧！

だと思ったが
さとみは何も言わず固まっている

『に、似合ってる?』
不安で彼に近付いた瞬間物凄い力で抱きしめられた。






『えっ、えさとみ!?』

｢はあ..お前煽るのだけは得意だよな｣

『煽ってませんけど、、』

｢そーいうとこ。いつものAでさえ襲いそうになるのにそうやって誘ってるような服きてさあ。｣

『ご、めん』

さ｢まあいいけど。でもそんなにえっちなAには俺からもいたずらしないとね？｣


抱き寄せられて、首に熱い感触が残る
真っ赤なキスマーク。
気付くと私の真上にはさとみの顔があり
押し倒されてると理解するまでにあまり時間はかからなかった



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