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刹那なり ページ3
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最初は面倒だな、そう思っていた。
1つ下の私を好いてくれている後輩に頼まれたのだ。
それは2週間ほど前だろうか。
「先輩今回もアレお願いしてもいいですか？」
「りょーかい」
アレ、とは後輩が推しているグループのチケ取り
最近は倍率がどうのこうの。と今年に入ってから
手伝うようになっていた。
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そして今日
「せっかくですし
先輩も一緒に行きましょうよ」
強制決定。
スケジュール帳に書かれた【浦島坂田船ライブ】
の文字をそっと指でなぞり
はぁ、っとため息をついた。
「まぁ、たまにはいいか」
緩む口角、弾む鼓動
楽しみにする自分がここに居た。
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作者名：那智 | 作成日時：2018年1月21日 3時
