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頭の位置をさげてジッとしていると、フラつきは収まり、すぐに元に戻った
「……なんでもない、大丈夫。」
ミカエルの腕を支えに立ち上がる私を、ミカエルは心配そうに見つめている
ミ「…行くな。」
「お願い、ミカエル……行かせて？」
ミ「…ダメだ。」
ミカエルは私の性格をよく知っている
行かせてくれと頼む私を見て、ツラそうに顔を歪ませていた
「今行かないで、エースの身に何かあれば私は生きていけない。このまま自分が無事にいられたとしても、そんな状況耐えれない。」
私の腕を掴んだまま、目で訴える私から逃げるようにミカエルは顔を伏せた
ミ「お前までなんかあったら……おれはどうすればいいんだよ。」
お互いになんとなく分かっていた
ここで別れたら、きっとこれが最後になる
もう、会えなくなるかも知れない
バサリと翼を広げた私は、羽を一本抜いてミカエルに手渡した
「もう、ラフの能力は使えないから私たちも通信は出来ないでしょ？だから、代わりにこれを持ってて？」
私の能力はあくまでもその人の能力のコピーだから、能力者が死ねばその能力は使えなくなる
私のビブルカードを渡しても良かったんだけど、それを辿ってきたミカエルが危険な目にあっても嫌だったので羽を渡した
ミ「なんだよ、これ。」
「私が本当に助けが必要な時。その羽根が私とミカエルを繋ぐから。」
ミ「……意味分かんねぇ。」
「その時が来ればわかるよ。」
羽根を渡した私は、腕を掴むミカエルの手を解くように上から添えた
私が意思を変えないことはよく分かっているのだろう
少しずつ力を抜いたミカエルはようやく私を離してくれた
「私は死なない。必ず、また会えるから…ミカエルはミカエルで自由に生きて？」
床を見つめジッと黙るミカエルも、こうなる事が分かっていたのだろう
私の手にログポーズを握らせた
ミ「黒ひげはこのログを辿ればどこかで出くわすと思う。」
「うん、ありがとう。」
再び腕を掴まれ、勢いよく引かれた私はミカエルの腕の中に包まれた
ミ「絶対死ぬな。」
「……うん。ラフをよろしくね。」
行かせたくない、という雰囲気を全身から出すミカエルと別れ私は約3年お世話になった船を出た
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いももち - この小説すっごく好きです！ (2019年4月23日 19時) (
レス) id: 881133e71e (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - らぷんつぇるさん» お返事遅くなりすみません！あまりにも鋭すぎて、なんて返事をしようかと悩んでいるうちに時間が経ってしまいました(；ω；)大正解すぎて、ドキリとしましたよ笑これからも頑張るのでお付き合いいただけると嬉しいです^_^ (2017年5月29日 20時) (レス) id: ddbded9700 (このIDを非表示/違反報告)
らぷんつぇる(プロフ) - いつも楽しみにまってます！これからも頑張ってください！病気とかじゃなくて妊娠とかだったらいいなーって思いながら展開が全然わからないのでこの先も楽しみです (2017年4月25日 0時) (レス) id: 96ad861bb4 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - エース死んでほしくないけどきっと死ぬんでしょうね(泣) (2017年4月24日 20時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - 花*花さん» ありがとうございます！面白いの言葉やる気につながります！これからも頑張ります！ (2017年4月15日 19時) (レス) id: ddbded9700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2016年10月19日 20時
