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ラ「お前……言…わな……い…な…ごと…。」
「言わないといけない事？なに？」
必死にラフの言葉を聞き取っていると、私の差し出した手をラフは力なく握る
ラ「おれ…の…づぐえ…。」
「ラフの机？分かった！……あとで見るね。」
伝わったのが分かると、ラフはホッとしたように顔を緩ませる
ミ「おい、ラフ！死にそうなツラしてんじゃねぇよ！」
自分もボロボロなのに、ラフの横で膝をつくミカエル
ラフはスッとゆっくり手を挙げると、そんなミカエルの頭をポンと撫でた
ラ「あと…は……たのむ…。」
ミ「くそッ！死ぬんじゃねぇよ、ラフ！！」
うずくまるようにラフに寄り添い、いつもよりずっと弱々しく怒鳴るミカエルの声は震えていた
「ラフ……やだよ…。」
もう手を上げるのもつらいはずなのに、涙を流す私の頬をラフは優しく撫でる
私はその手が落ちないように、上から自分の手を重ねた
ラ「なく…な…。」
「フゥッ…む…無理だよ。」
優しい瞳で力なく私を見つめるラフ
ラ「泣く…な……たの…む、笑え…。」
笑えなんて、この状況で酷なことを言う
それでも私は涙で歪み、震える口をなんとか上げ必死に笑顔を作った
きっと、物凄く引きつった不細工な笑顔
それでもラフは満足そうに微笑んだ
ラ「マリア…さん…………。」
母の名を小さく呟いたラフはゆっくりと瞳を閉じる
全てがスローモーションのようだった
力を失った腕が私の頬からずり落ちるのを誤魔化すように私はその場所で手を握る
……まだだ
……まだ、ラフは死んでない！
そう思ってはいるのに、私もミカエルもボーッとラフの幸せそうに微笑む顔を見つめたまま動けずにいた
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いももち - この小説すっごく好きです！ (2019年4月23日 19時) (
レス) id: 881133e71e (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - らぷんつぇるさん» お返事遅くなりすみません！あまりにも鋭すぎて、なんて返事をしようかと悩んでいるうちに時間が経ってしまいました(；ω；)大正解すぎて、ドキリとしましたよ笑これからも頑張るのでお付き合いいただけると嬉しいです^_^ (2017年5月29日 20時) (レス) id: ddbded9700 (このIDを非表示/違反報告)
らぷんつぇる(プロフ) - いつも楽しみにまってます！これからも頑張ってください！病気とかじゃなくて妊娠とかだったらいいなーって思いながら展開が全然わからないのでこの先も楽しみです (2017年4月25日 0時) (レス) id: 96ad861bb4 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - エース死んでほしくないけどきっと死ぬんでしょうね(泣) (2017年4月24日 20時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - 花*花さん» ありがとうございます！面白いの言葉やる気につながります！これからも頑張ります！ (2017年4月15日 19時) (レス) id: ddbded9700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2016年10月19日 20時
