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どのくらい進んだだろうか
相手は船で移動しているはずなのに、その速度は恐ろしく早く、追いつくことができない
いや、私の速度が落ちているのかもしれない
考えてみれば、ミカエルと別れてからここ数日飲まず食わずで飛びっぱなしだった
それでも進むことはやめたくなかった
もうあんな思いするのは嫌だから
エースのところまでもう少しかというところで、私はようやく進みをやめた
いや、やめざるをえなかった
目の前に現れたのは良く知っている場所
でも、エースがいることはあり得ない場所
海軍本部だった
ビブルカードは間違いなくこの先を示している
ということは、エースはここにいる
それとも、その先か……
どういうことだろうか？
エースと戦ったのはティーチじゃなかった？
まさか、海軍と？
今の状況に理解が出来ないまま、数週間ぶりに私は海軍本部の港に降り立った
いつものは違い、港はバタバタと慌ただしく海兵たちが動き回っている
それだけでナニカがあったのは明白だった
『あ、Aさん！』
『お久しぶりです！』
『なんで、今堕天使が？』
『もう連絡がいったのか？』
いつものように私に挨拶をする声と一緒に、どう考えても私の登場を快く思っていない声がした
何事もなかったように建物内へと進む私に、チラチラと盗み見るような視線が注がれる
やっぱりエースはここに？
海兵たちの日常とは違うそれらの行動が明らかに異常事態を示していた
「何の用で来たのかな？」
本部の建物内を歩いていると後ろから掛けられた聞き慣れた声
……落ち着け
……決して見破られてはいけない
「クザンさん、何事？みんな大忙しみたいだけど。」
振り返った先からこちらをジッと見ている青キジに平静を装って尋ねた
青「Aちゃん、俺は何の用で来たのかって聞いてるんだけどね。」
「なに？来ちゃダメだった？たまには顔出さないとウルサイからおじいちゃんに会いに来たんだけど。」
ゆっくりとこっちに向かって来た青キジは真上から私を見下ろす
ドキドキと緊張で脈打つ音が大きくなる
冷めた顔でじっと私を見つめる目はまるで全てを見透かしているよう
青「あー、まぁ……なんだ…いいや。どうせ、ちょうど連絡を入れるとこだった。」
私の横を通り過ぎ歩き出した青キジはまるで付いて来いと言っているよう
エースの事が気になる逸る気持ちを抑えて、私は青キジの後ろに続いた
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いももち - この小説すっごく好きです！ (2019年4月23日 19時) (
レス) id: 881133e71e (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - らぷんつぇるさん» お返事遅くなりすみません！あまりにも鋭すぎて、なんて返事をしようかと悩んでいるうちに時間が経ってしまいました(；ω；)大正解すぎて、ドキリとしましたよ笑これからも頑張るのでお付き合いいただけると嬉しいです^_^ (2017年5月29日 20時) (レス) id: ddbded9700 (このIDを非表示/違反報告)
らぷんつぇる(プロフ) - いつも楽しみにまってます！これからも頑張ってください！病気とかじゃなくて妊娠とかだったらいいなーって思いながら展開が全然わからないのでこの先も楽しみです (2017年4月25日 0時) (レス) id: 96ad861bb4 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - エース死んでほしくないけどきっと死ぬんでしょうね(泣) (2017年4月24日 20時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - 花*花さん» ありがとうございます！面白いの言葉やる気につながります！これからも頑張ります！ (2017年4月15日 19時) (レス) id: ddbded9700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2016年10月19日 20時
