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傷だらけで血を流し、ふらふらと森から出てきたミカエルは私の顔を見た瞬間その場に崩れるように膝をついた
「ミカエル！」
さっきまでの震えが嘘のように動き出した足で、私はミカエルの元に駆け寄る
「ミカエル！ミカエル！」
浅く息をするミカエルを抱き抱えるように支えた
「なにがあったの？！ラフは！？」
ミ「くっ……。」
「え？」
ミ「黒ひげ……に襲われた。」
「黒ひげ……なんでティーチが？！」
エースが追っている相手だからか、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受ける
ティーチはうちと全く関係がないはず
なのに何故2人が襲われるの？
ミ「ラフのこと…勧誘しにきたんだ……くっ。」
私の腕の中から離れたミカエルは自分の刀を支えに自力で座った
「…勧誘って仲間に誘ってきたってこと？」
ミ「ああ…あいつらラフの情報力が欲しかったんだろ。」
「じゃあ、なんでこんなことに…。」
ミ「そりゃ、お前…ラフが断ったからだろ。」
顔を歪めながら痛みを堪えているミカエルはゆっくりと立ち上がった
気配からして、黒ヒゲはもう引き上げた後なのだろう
ぜぇぜぇと浅く息をするミカエルを見て、とりあえず命があって良かったと思った
でも……ラフは？
「ねぇ、ラフはどこ？」
ミ「おい、あの人、まだ死んでねぇよな？」
ミカエルの言葉にハッとして、慌ててビブルカードを取り出す
もう凄く小さくなってしまったけど、完全に消滅してはいなかった
まだラフは生きている…
助けられるかもしれない！
ラフはそんな酷いやられようだったのか、ビブルカードが残っているのを見てミカエルは少しホッとしたようだった
「ねぇ、ミカエル…やだよ。ラフ、死んじゃうの？」
それでも命の危険には変わらないわけで
また、視界がぼやけてきた私がミカエルの腕を掴むと、いつものように頭の上にポンと手を置いた
ミ「あの人はおれ達のリーダーだ。そう簡単に死なねぇ。」
「…うん。」
ミ「分かったら、早く探しせ！」
「探せって…一体…。」
一面枯れたように白い平野をミカエルが見つめる
「え、もしかして……。」
ミ「お前の覇気…最大限に使って探せ。」
「嘘でしょ？ラフがここのどこかに埋まってるっていうの。」
ミ「最悪…そういう事になるな。」
……嘘でしょ？
まさかの事態に戸惑いながら、私は平野に一歩踏み出した
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いももち - この小説すっごく好きです！ (2019年4月23日 19時) (
レス) id: 881133e71e (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - らぷんつぇるさん» お返事遅くなりすみません！あまりにも鋭すぎて、なんて返事をしようかと悩んでいるうちに時間が経ってしまいました(；ω；)大正解すぎて、ドキリとしましたよ笑これからも頑張るのでお付き合いいただけると嬉しいです^_^ (2017年5月29日 20時) (レス) id: ddbded9700 (このIDを非表示/違反報告)
らぷんつぇる(プロフ) - いつも楽しみにまってます！これからも頑張ってください！病気とかじゃなくて妊娠とかだったらいいなーって思いながら展開が全然わからないのでこの先も楽しみです (2017年4月25日 0時) (レス) id: 96ad861bb4 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - エース死んでほしくないけどきっと死ぬんでしょうね(泣) (2017年4月24日 20時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - 花*花さん» ありがとうございます！面白いの言葉やる気につながります！これからも頑張ります！ (2017年4月15日 19時) (レス) id: ddbded9700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2016年10月19日 20時
