107 ページ7
ものすごい殺気を感じて振り返ると、葉巻を吸う目つきの悪いお兄さんが私を睨んでいた
「やめてくれない？その殺気。もう今日は面倒なのうんざりなんだけど。」
島に買い出しに行っただけだったはずなのに…
今日は青キジに襲われ、海軍本部に連れてこられたかと思えば、おじいちゃんの愛の鉄拳をくらい
……散々だ、本当に
『そうはいかねぇな、てめぇ賞金稼ぎの堕天使だろ。何でこんなとこにいやがる。』
まぁ、賞金稼ぎがわざわざ本部には来ないし、正義の門を越えるんだから普通来れないわな
「何でって、あんたには関係ないし。用事がなきゃ私だってわざわざ来ないよ。」
狂犬みたいに噛み付いてくるこの人は、私の任務を知る立場の人じゃないだろう
むしろ知る人の方がかなり限られるか
『吐かせてやろうか？』
ギロリと睨み低い声を出した彼は、手を煙のようにし今にも攻撃しそうな空気だ
自然系か……ますます面倒だな
青「おいおい、おれの女に威嚇すんなよ。」
どうしようかと思っていたら、背後から現れた青キジが私の肩を抱いた
「あんたの女になった覚えはないんだけど。」
うんざりという顔で顔を背けた私はため息をつく
『あんたの客！？』
青「まぁ……なんだ、これからちょくちょく顔合わすようになるだろうし、よろしくしてやってよ。」
相変わらず私の肩を抱いたまま、青キジは煙男(けむりん)に私を紹介する
「どうも。」
青キジがわざわざ紹介するくらいだから、青キジが目を掛けてる部下なのだろう
一応挨拶をする
青「こいつはスモーカーだ。今はどこだ？……ああ、ローグタウン支部を担当してる。」
「え？じゃあ、東の海？！」
ス「てめぇの評判はよく聞いてる。」
相変わらず目付きの悪いけむりんが言う評判というのが良いものではないのは明らかだ
表面上は賞金稼ぎなのだから悪いことはしてないはずなのに、悪名だなんて心外だな
「じゃあ、私帰るんで〜。」
これ以上ここにいる意味ないし、肩に乗った青キジの手を退けて歩き始める
青「Aちゃん、送りは？」
「……いらない。」
青「自由に出入りされんのも困るんだけど……ああ……まぁ、いいか、面倒臭い。」
面倒臭いという言葉通り本当にどうでも良さそうな青キジの声を無視し、私は早々にその場を離れた
まさか自分が海軍本部に足を運ぶことになるなんて
人の目を盗み小さくなった私はラフのビブルカードを確認しながら、広い空を飛んでいた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 394人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なち(プロフ) - 夏氷さん» マルコ口癖で分かりやすいですもんね笑コメントありがとうございます！頑張ります！ (2016年6月24日 8時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - アキラさん» 私もこの時を待ってましたT^T頂上決戦かぁ……(遠い目)思い出すだけで泣けそうなんですよね。どうなりますかねT^T← 応援ありがとうございます^ ^ (2016年6月24日 8時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
夏氷(プロフ) - マルコ登場からすでにテンションが上がってしまいました！この先に展開が本当に楽しみです。頑張ってください！ (2016年6月23日 20時) (レス) id: 92f7c40163 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - ついにエースとの再会ですね！！頂上戦争でエースがどうなるのか気になってます。個人的には殺してほしくないけど(泣)これからも更新待ってます！頑張ってください (2016年6月23日 9時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なち | 作成日時：2016年5月20日 21時
