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「大丈夫？」
牢屋からタカノさんの娘さんを出すと、シャボンのない彼女のためミカエルが抱き上げた
女顔だし、嫌味だし、口悪いけど、こういうところ男らしいんだよな
タ「サミー！」
小屋を出るとタカノさんと旦那さんらしき魚人がいた
旦那さんがミカエルからサミーちゃんを受け取るとタカノさんと一緒に抱きしめる
サミ「ごめんなさい。」
怖かったのだろう、両親に会った途端サミーちゃんは泣き始めた
タ「ミカエル君、Aちゃんもなんてなんて言ったらいいか……すぐにでも魚人島に連れて行ってお礼をしたいんだけど。」
ミ「俺らコーティング船の用意もしなきゃだから、近い内に顔出しに行くよ。」
タ「待ってるから遊びに来てね！」
小屋の前ですぐに分かれた私たちはホッと一息をつく
「真剣なミカエル、初めて見たかも。」
ミ「まぁな。」
フッと微笑んだミカエルの俯いた横顔が陰ったのを私は見逃さなかった
安易に聞ける雰囲気でもなく、様子を伺うように見つめていると顔を上げたミカエルと視線が交わる
ミ「なんだろうな……他人事に思えなくてさ。」
「え？」
ミ「おれ、お前に隠してることある。」
ジッと私を見据える瞳があまりにも悲しげで、私は言葉を続けられない
ミ「おれはAの過去を知ってるのに、おれは教えないってのはフェアじゃないよな。」
「ミカエル……言いたくないならいいよ。」
いつも笑顔のミカエルの弱々しい姿なんか見ていられない
無理して私に話すことなんてないんだ
ミ「いや、言うよ。おれさ……。」
「……うん。」
ミ「……元奴 隷なんだ。」
小さいけどハッキリと聞こえた声に、私は時が止まったように固まった
「……え？」
今のミカエルの姿からは想像出来ないつらい過去に衝撃が走る
ミ「しかも、おれ。Aに会ったことあんだ、昔。」
ミカエルの言う昔とはマリージョアでのこと
ミカエルの事は思い出せないけど、私に会ったことがあるという事はミカエルも父の屋敷にいたのだろう
ミ「奴 隷解放の時ラフと一緒にあの島を出たんだ。」
「……そう……だったんだ。」
私が直接何かをしたわけではないけど、奴 隷達が父から受けていた凄惨な仕打ちを思い出すと申し訳なくなる
ミ「ばーか、Aのことは恨んでねぇし、お前が申し訳なく思う必要もねぇ。」
今度こそ優しい笑顔で笑ったミカエルは私の頭を撫でた
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なち(プロフ) - 夏氷さん» マルコ口癖で分かりやすいですもんね笑コメントありがとうございます！頑張ります！ (2016年6月24日 8時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - アキラさん» 私もこの時を待ってましたT^T頂上決戦かぁ……(遠い目)思い出すだけで泣けそうなんですよね。どうなりますかねT^T← 応援ありがとうございます^ ^ (2016年6月24日 8時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
夏氷(プロフ) - マルコ登場からすでにテンションが上がってしまいました！この先に展開が本当に楽しみです。頑張ってください！ (2016年6月23日 20時) (レス) id: 92f7c40163 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - ついにエースとの再会ですね！！頂上戦争でエースがどうなるのか気になってます。個人的には殺してほしくないけど(泣)これからも更新待ってます！頑張ってください (2016年6月23日 9時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2016年5月20日 21時
