74 ページ24
中に入ると私達はカウンターに並んで座る
ゾ「メシ食わせてくれ。」
マスター「金は…。」
ボロボロなゾロの格好を見れば、そう言いたくもなる
ゾ「今はない。」
「は？あんたお金ないの？メシ行くぞって言うから奢ってくれると思ってたのに！」
ゾ「うるせぇな。…今はないが…とりあえず、そこらの賞金首ぶった切ってすぐに作る。」
……あきれた
普通、順番逆でしょ
それに、その言い方が気に障ったみたいよ？
うしろのテーブルに座っていた男達がガタっと音を立てて立ち上がった
『聞き捨てならねぇな。』
ボスらしき男は殺気を出してこっちを睨んでいるがどうせ雑魚、私は気にせずカウンターに頬杖をついていた
『切られる前に……ぶった切ってやる！』
こっちに向かって来た男はゾロに向かって刀を振り落とす
「「うわぁぁぁ！」」
まさに今攻撃を受けるというのに動じない私達とは違い、カウンターの向こうにいた2人組みの男が叫び声をあげた
−−−キィィン
大きな体から繰り出される大刀の重そうな攻撃をゾロは刀一本で受ける
スッと片腕を出しただけのゾロの刀はビクともせず、振り下ろしたはずの男は力を入れすぎてピクピクと震えていた
…なんちゅう馬鹿力
そんな力任せなことしてると刃こぼれするよ
『ぐぅぅ。』
男は自分よりふた回り以上も体の小さいゾロに、片手で攻撃を止められている事が信じられないようで
ムキになるように力で押しているがあまり意味はない
マスターも信じられないのか目を丸くし2人に釘付けで、さっきから同じお皿をずっと拭いている
ゾ「あんまり体力使わせんなよ、腹が減ってんだ。」
諦めればいいものを…
男は唸りながら必死に刀に力を込めているが、ゾロの片手で防がれた刀はやはりビクともしない
ゾ「ひとつ聞く、てめぇの首に賞金はかかってるか？」
『へへ、聞いて驚くな！５００万ベリーの賞金首よ！』
自分を鼓舞するように自慢気に言う男だけど、別に自慢するような大した額じゃないでしょ
これは私の出る幕なしだね…
ゾロだけでも余裕でしょ…多分
ゾ「そうか、充分だ。」
『なに？！ぐわっ！』
確認を終えたゾロはニヤリと笑うと男の大刀を振り払い
一瞬で男をバッサリと切った
みんな信じられないのか、店内は静寂に包まれる
ゾ「金は出来た、メシを食わせてくれ。」
マスター「はい、ただいま！」
「あ、私の分もね！大盛で！」
マスターは慌ててキッチンへ入っていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なち(プロフ) - りなさん» ありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです！頑張ります！^ ^ (2016年5月8日 22時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
りな - とっても面白く、一気に読ませていただきました！続き、楽しみにしています！ (2016年5月8日 12時) (レス) id: 07f97e4929 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！期待を裏切らないよう頑張ります！！ (2016年5月7日 23時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 読ませていただき、お気に入りにもさせていただきました！！更新、楽しみにしてます！！！！頑張ってください！！！！ (2016年5月7日 19時) (レス) id: b8f07ad897 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - Hiyoriさん» ありがとうございます！頑張ります^ ^ (2016年5月5日 14時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なち | 作成日時：2016年5月3日 12時
