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「奪ってどうするの？」
サ「2人で金を貯めてる。」
「……お金を？」
エ「ああ、海賊貯金してんだ。」
……海賊貯金？
「2人とも海賊になるの？」
サ「そうさ！いつか船を買って海に出るんだ！」
エ「これまで2年間少しずつ貯めてきた！もっと貯めてこの国から出る！」
目をキラキラさせて喋る二人に、私も心が躍った
「海に……。私も行きたい！」
サ「よしゃ！Aも行くぞ！」
エ「男はやっぱ、海に出なきゃな！」
同調する私に、2人も嬉しそうに笑う
男は海に……
…って、あれ？
「……でも、私女だよ？」
エ「………。」
サ「………。」
「………。」
「「ええええええええ！！？」」
沈黙の後、森に2人の声が響き渡る
エ「な、お前、女だったのか？」
サ「どうりで女っぽい名前と喋り方だと思った！」
逆になんで男だと思ったのか…
「普通気付くだろ。」
呆れすぎてため息が出る
エ「いや、その見た目じゃ分かんねぇーよ！」
ムキになり私を指差しわめくエースの言葉で理解した
「ああ、そうか。私髪の毛短くしたんだ。」
自分の髪を触ると首にも掛からない短さでスースーする
逃げる途中に出会ったあの人に、変装させられたんだっけ……
サ「だいたいなんでずっとゴーグルしてるんだよ。」
うーん……この2人なら良いか
そう思った私はサボの文句を受けてゴーグルを外す
私を見た二人が息を飲んだのが分かった
「私がゴーグルをしているのはこの目を隠すため。」
2人の視線が注がれている私の瞳は南国の海のようなマリンブルー色
「2人にだから話すけど、私…賞金首なんだ。」
「「は？」」
「悪いことは何もしてないんだけどね、身を隠すために長かった髪を切って分かりやすい瞳をゴーグルで隠してる。」
一気に話した私に驚いてはいるようだけど、海賊王の息子には大したことない話なのだろうか
エースは何も言わずに私の言葉を飲み込んでいるようだった
サ「驚いた…。」
逆にサボは素直に反応し、落ち着けるようにふぅと息をつく
「海軍に突き出す？貯金ががっぽりたまるよ？」
エ「ばぁーか。」
冗談ぽくニヤッと笑ったらエースに頭を小突かれた
エ「仲間を売ったりするかよ。」
サ「ああ！なんかあったら隠してやるよ！」
片方の口角を上げてニヤリと笑うエース
目を細めてニカッと笑うサボ
会ったばかりだけど、心を許せる友達2人の言葉に私は生まれて初めて心から嬉しいと思って笑った
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なち(プロフ) - smileさん» ありがとうございます！頑張ります^ ^ (2016年5月1日 18時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - ハル vollyballさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！私も早く成長した4人を書きたいです^ ^更新頑張ります！ (2016年5月1日 18時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
smile(プロフ) - すごく面白いです!!更新頑張ってください♪ (2016年5月1日 10時) (レス) id: 2ba70f3726 (このIDを非表示/違反報告)
ハル vollyball(プロフ) - とても面白くていっきに読んじゃいました！(^ ^)設定もよく考えられていて凄いなぁと思いました。四人が成長してからのストーリーも楽しみにしてます！更新、頑張って下さい！ (2016年5月1日 8時) (レス) id: 64076d9255 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2016年4月25日 18時
