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エ「もし……海賊王に子供がいたら、死んで欲しいって思うんじゃないのか？」
視線を落としてポツリと喋るエース
彼は何を恐れているのだろう
その姿に彼が抱える傷を見た気がした
「君は海賊王の子供なの？」
エ「なっ？！！」
私の言葉に分かりやすく動揺するエース
「親は親、子は子だよ。関係ない。」
はっきり言う私にフッとサボが笑う
エースは驚いたような困惑したような複雑な表情をしていた
「だから、君が死んで欲しいなんて思わない！友達になりたいしね！それに親と子が関係するなら私は…。」
サ「え？」
「なんでもない！」
ボソボソと小さな声で呟いた最後の方は2人には聞こえなかったみたい
「友達になってくれる？」
改めて聞くと、しばらくの間の後にエースの拳が目の前に出される
何だろうと目をパチパチしていると、ニコッと笑ったサボもエースと同じように拳を出す
嬉しさで顔が緩んだ私は、満面の笑みで二人の拳に自分の拳を重ねた
ここに漂着して数週間
私に初めて友達ができた
サ「俺はサボ！で、こっちがエース。俺らは2人とも7歳だ。」
森で採った鹿を食べながら今さらながらの自己紹介が始まる
「私はA、6歳。」
エ「やっぱり歳下だったか。」
「…私の方が背が高いけどね。」
この時、私は平均身長より大きめだったのかひとつ年上の2人よりも数センチ背が大きかった
得意げに笑う私をエースは睨む
サ「Aも結構戦えるだろ？どこで鍛えたんだ？」
「私は数週間前にこの国に流れ着いたんだけど、子供の頃から母に武術を習っていたんだ。」
エ「は？お前この国の生まれじゃないのか？！」
驚いたように声を上げたエースの横ではサボも目を丸くしている
「うん、故郷はここよりずっと遠く。」
曖昧な回答なのに、2人はへぇ〜っと納得している
サ「しかも、母ちゃんに習ったって…普通父ちゃんじゃないのか？」
「それは……今後必要になるからって、それにお母さんは昔海賊だったみたいだし。」
私の言葉に再び目を丸くする2人
私の生い立ちを全て話したらこの2人の目は飛び出ちゃうんじゃないかな
そんなくだらない想像をするだけで笑えてくる
「2人はなんで不良と喧嘩を？」
エ「あいつらから金奪ってたんだ。」
お茶したんだ、ってくらいのテンションであっさり言うエース
不良に絡まれたのかと思ってたのに、逆に襲っていた事実に笑えた
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なち(プロフ) - smileさん» ありがとうございます！頑張ります^ ^ (2016年5月1日 18時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - ハル vollyballさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！私も早く成長した4人を書きたいです^ ^更新頑張ります！ (2016年5月1日 18時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
smile(プロフ) - すごく面白いです!!更新頑張ってください♪ (2016年5月1日 10時) (レス) id: 2ba70f3726 (このIDを非表示/違反報告)
ハル vollyball(プロフ) - とても面白くていっきに読んじゃいました！(^ ^)設定もよく考えられていて凄いなぁと思いました。四人が成長してからのストーリーも楽しみにしてます！更新、頑張って下さい！ (2016年5月1日 8時) (レス) id: 64076d9255 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2016年4月25日 18時
