48 エースside ページ48
寝ているルフィの隣に横になり、Aはドグラ達から手当を受けていた
その間もAはおれの手を離そうとしない
こんなに泣くAの姿を見るのは初めての事だ
エ「…少し、休め。」
赤い目を潤ませおれを見つめるAの頭を撫でる
こうやって頭を撫でるのは初めてかもしれない
いつもはサボの役割だったから
「エース、これ。」
おれと繋ぐのとは反対の手に握られた封筒
「サボから…預かったの。」
受け取るとそれは、俺たち宛に書かれたサボからの手紙だった
「あの時会えたのに……私は、止められなかった……ごめん。」
再び、瞳を潤ませるAを落ち着かせるように頭を撫で続ける
エ「…いいから、とりあえず寝ろ。」
ようやく目を閉じたAは、しばらくしてから眠りについた
ル「うーん………あ！A？！」
少しして目を覚ましたルフィがAに飛びつこうとする
エ「馬鹿野郎！やっと寝れたんだ！起こすな！」
少し小声で怒鳴ると、グッと我慢するように口を一文字にしたルフィはそっとAの手を握った
ル「よがった……A帰ってぎだぁ……。」
おれ達と違って泣き虫のルフィは昨日からずっと泣いている
Aの手を握ったまま、散々泣いたルフィが疲れて寝たのを確認するとおれは1人静かに家を出た
手にはサボの手紙
足はいつものように海が見える丘に向かっていた
これを読んだらサボの死を認めてしまうみたいで、ガラにもなく封を開く手が震えた
─エース、A、ルフィ、
火事でケガをしてないか？
心配だけど、無事だと信じてる
お前達には悪いけど、三人が手紙を読む頃には、おれはもう海の上にいる
色々あって、一足先に出航する事にした
行き先は…この国じゃないどこかだ…
そこでおれは強くなって、海賊になる
誰よりも自由な海賊になって、また兄弟四人、どこかで会おう
広くて自由な海のどこかで、いつか必ず！
…それとエース、おれとお前はどっちが兄貴かな
長男二人、妹一人、弟一人
変だけど、この絆はおれの宝だ
Aはなんでもない顔してるけど本当は誰よりも脆いし、ルフィのヤツはまだまだ弱くて泣き虫だけど、オレ達の妹と弟だ
あの約束を最後まで守れなくてごめん
後はよろしく頼む─
エ「……っ。」
手紙を握り締めて、おれは泣いた
声を上げて、まるで幼い子供みたいに泣きじゃくった
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なち(プロフ) - smileさん» ありがとうございます！頑張ります^ ^ (2016年5月1日 18時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - ハル vollyballさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！私も早く成長した4人を書きたいです^ ^更新頑張ります！ (2016年5月1日 18時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
smile(プロフ) - すごく面白いです!!更新頑張ってください♪ (2016年5月1日 10時) (レス) id: 2ba70f3726 (このIDを非表示/違反報告)
ハル vollyball(プロフ) - とても面白くていっきに読んじゃいました！(^ ^)設定もよく考えられていて凄いなぁと思いました。四人が成長してからのストーリーも楽しみにしてます！更新、頑張って下さい！ (2016年5月1日 8時) (レス) id: 64076d9255 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2016年4月25日 18時
