26 ページ26
サ「あいつらが好きなのは、"地位"と"財産"を守っていく"誰か"でおれじゃない！
王族の女と結婚出来なきゃおれはクズ。その為に毎日勉強と習い事。
おれの出来の悪さに、両親は毎日ケンカ。あの家に、おれは邪魔なんだ。」
吐き捨てるように一気に喋ったサボはそこで一度言葉を切ると、私達から視線を逸らした
サ「お前らには悪いけど…おれは親がいても"一人"だった。」
貴族になりきれない心であの場所にいたならどんなにつらいだろう
孤独だったというサボの言葉を聞くと胸が痛んだ
サ「貴族のヤツらはゴミ山を蔑むけど、あの息が詰まりそうな高町で、何十年先まで決められた人生を送るよりいい…。」
エ「……そう、だったのか。」
サボの傷を見たエースにも、サボの気持ちが伝わったようだった
「私もさ…。」
ずっと黙っていた私にみんなの視線が集まる
「話しちゃおうかな、みんなに。私の事。」
辛さを隠すように口元を緩めた私をエースとサボは心配そうに見ていた
でも良い機会だ
サボも話したんだから、私も全てを話そう
「前にさ、2人に会ったばかりの頃。私、賞金首だって言ったじゃない？」
エ「ああ。」
ル「え？！A、賞金首だったのか？！」
私の事を何も知らないルフィは驚きで声を上げた
サ「ルフィ、うるせぇ！だまれ！」
サボのビシッとした言葉にルフィは口をぎゅっと結んで静かになった
「6歳の時、私の首にかかった賞金は1億ベリー。」
エ「一億だと？とんでもねぇ、額じゃねぇか。」
償金額のことは初めて言うからみんな目を丸くして驚いている
「それは、私の生い立ちのせいなの。私の手配書は少し特殊でねALIVE ONLY。」
サ「生け捕りのみ？！」
「うん、手配書っていうのは名ばかりで、権力を駆使した捜索願みたいなものね。」
自分が中心のあの人が考えそうなことだ
エ「どういう事だ？」
「エースは自分の事を鬼の子だって言ってたけど、私は本当はこの世に存在すら許されない人間。」
エースとサボは理解が出来ないのか眉を寄せ、ルフィはキョトンとしていた
「私は……天竜人と奴 隷の間に出来た子供なの。」
「「なっ！！」」
絞り出すように小さく発した私の声に、エースとサボは驚きの声をあげた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 682人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なち(プロフ) - smileさん» ありがとうございます！頑張ります^ ^ (2016年5月1日 18時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - ハル vollyballさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！私も早く成長した4人を書きたいです^ ^更新頑張ります！ (2016年5月1日 18時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
smile(プロフ) - すごく面白いです!!更新頑張ってください♪ (2016年5月1日 10時) (レス) id: 2ba70f3726 (このIDを非表示/違反報告)
ハル vollyball(プロフ) - とても面白くていっきに読んじゃいました！(^ ^)設定もよく考えられていて凄いなぁと思いました。四人が成長してからのストーリーも楽しみにしてます！更新、頑張って下さい！ (2016年5月1日 8時) (レス) id: 64076d9255 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なち | 作成日時：2016年4月25日 18時
