とだけ ページ49
「荷物はどこでも好きなとこに置いちゃってー」
緑「了解ー…あ。そろそろお昼やから、先軽く何か作ってもええ？」
リュックをソファーの横に立てかけるように置いてから、右手に持ったレジ袋をひょいと上げながら言った。
「うん！ありがとー」
緑「うんまいの作るから待っとってな！」
可愛らしくニッと笑ってから、キッチンに向かった大倉。
手を洗ってから早速作業に取り掛かった大倉を、ソファーの上から振り向いてチラチラと見ながら、前を向き直って土曜午前おなじみの番組を観る。
手際よく動く大倉は、キッチンを見下ろしているから、ずっと俯き加減なんだけど、それがなんだか…かっこよく見えて…
緑「…なにぃ 笑 Aちゃん」
「え！？」
緑「そないじっと見られたら照れてまうよ 笑」
「えっいや…そんな見てた？」
緑「この数分なんて、テレビに背向けっぱなしやった 笑」
「おっと…まじっすかぁ…」
緑「マジっすよぉー 笑」
喋りながら動かしていた手を止めて顔を上げて私を見つめた大倉。
なんか…なんか…めっちゃ恥ずかしいわ…
緑「あ。前向いた 笑」
もう振り向かないもんねっ…！
なんて思っていたんだけど…
十数分後にキッチンから漂ってきた匂いに鼻腔をくすぐられる…
何を作ってるんだろう…！
気になる…！！すげぇいい匂い…！！
あぁー！！気になる…！！！
…バレないように覗いてみようか…
そっとソファーから立ち上がって、トイレに行きます的な空気を出しながらリビングの入り口まで行って、
コソッとキッチンの入り口あたりまで歩いて行き、そーっとキッチンを覗いてみる。
動く大倉の背中越しにチラチラと見えるフライパンの中には…
ひき肉…他にもいくつか具材が入っていて、ぱっと見タコライスの具みたいだ。
美味しそぉ…なんて思っていたら…
緑「…！？なんやびっくりしたー！」
作業の流れで体を90°回転させた大倉が、木陰からグラウンドを覗くヤツみたいな私を横目で見つけて目を見開いて叫んだ。
…と思ったら、途端に目をそらして濡れた右手で口元を隠した。
「ごめっ…いい匂い…だなって…気になって…」
そう言うと、大倉はパッとキッチンを離れて冷蔵庫まで行ってそこにくっついていたタオルハンガーにかかったタオルで手を拭いてから、
スタスタとこちらまで歩いてきたかと思ったら…
「っ…！」
私をギュッと抱きしめて、
緑「可愛すぎ。」
とだけ言ってキッチンに戻った。
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なっち(プロフ) - 5050さん» コメントありがとうございます！！わぁぁそんな風に言っていただけるなんてなんたる幸せ…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡亀更新な上に駄文極まりないですが、楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願い致します(^^) (2019年6月13日 1時) (
レス) id: 31aefe47bb (このIDを非表示/違反報告)
5050(プロフ) - このお話すごく好きです！この先がとても気になります！大変かと思いますがお話楽しみに待っています！！ (2019年6月13日 0時) (レス) id: 10d3d11638 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - ささん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しきお言葉…（ ; ; ）駄文極まりないですが、これからもきゅんきゅんしていただけるように頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2019年2月3日 22時) (レス) id: 2527585a5e (このIDを非表示/違反報告)
さ - なっちさんの小説読んでてきゅんきゅん止まんないです！大好きです！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: da80ac47d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっち | 作成日時：2018年9月27日 13時
