ツボ ページ38
程なくして到着した観覧車には、やっぱりそれなりに列が出来ていたけど、
やっぱり苦にならないくらいにお喋りをして時間を潰したら、案外早く順番が来た。
係員の人に通された一部屋に入って向かい合わせに座る。(入る時もさりげなくレディーファーストで私を促してくれる抜かりない信五さん)
紫「俺観覧車なんて何年ぶりやろ 笑」
「あんまり乗らないんですか？」
紫「遊園地自体がひっさしぶりやったから 笑
遊ぶのは男ばっかやからな 笑 この歳の野郎が集まって遊園地ってなかなかならんから 笑」
「たしかに 笑 それはそうかもですね」
紫「まぁでも、遊園地とか観覧車とかは嫌いやないで？今日久しぶりで余計にはしゃいでもぉたわ 笑」
少し恥ずかしそうにはにかむ信五さんがなんだか可愛らしく見えた。
そして回り出した観覧車。
「わーたかーい！」
どんどん地面から離れていくのを感じて思わず言ってしまってから、
幼稚過ぎたと恥ずかしくなって信五さんの方を向く。
「すみません…バカみたいでしたよね」
紫「そんなことないて 笑 今日俺の知らんAいっぱい見れて嬉しいで？」
「え？」
紫「そうやなぁ…ハンバーガーの食べ方意外とわんぱくやとか…」
「うっ…」
紫「絶叫系乗るん好きみたいやけど、最初だけ手ぇ持つとこギュッてしてるとことか…」
「っ…」
「お化け屋敷の前はなんも言わずスルーしたりとか 笑」
「うっ…」
なんか…色々バレてる…信五さんの観察力ぱねぇ…
なんて思っていると…今日で一番優しげな顔をして私を見つめて、
紫「それ全部、俺のツボ」
なんて言ったものだから、なんて返したらいいのかわからずにいると、パッと外を指差した。
紫「ほら！てっぺんやで！」
「へっ！？あっ！ほんとだ！！！
…景色すごい…！！！」
紫「笑」
観覧車を最後に遊園地を出た信五さんと私。
信五さんの車に戻って、今晩の相談。
紫「飯どこ行く？」
「そうですねぇ…せっかくの遠出だからこの辺でって言うのもアリですけど…」
紫「けど？」
「こう…いつものところに行ってホッとしたい気もする…みたいな 笑」
紫「それわかる 笑 ほな、あそこ行こか」
「はい！」
信五さんがいつも呑みに連れて行ってくれる居酒屋に行くことになった。
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なっち(プロフ) - 5050さん» コメントありがとうございます！！わぁぁそんな風に言っていただけるなんてなんたる幸せ…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡亀更新な上に駄文極まりないですが、楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願い致します(^^) (2019年6月13日 1時) (
レス) id: 31aefe47bb (このIDを非表示/違反報告)
5050(プロフ) - このお話すごく好きです！この先がとても気になります！大変かと思いますがお話楽しみに待っています！！ (2019年6月13日 0時) (レス) id: 10d3d11638 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - ささん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しきお言葉…（ ; ; ）駄文極まりないですが、これからもきゅんきゅんしていただけるように頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2019年2月3日 22時) (レス) id: 2527585a5e (このIDを非表示/違反報告)
さ - なっちさんの小説読んでてきゅんきゅん止まんないです！大好きです！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: da80ac47d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっち | 作成日時：2018年9月27日 13時
