観覧車 ページ37
信五さんとお喋りをしながら、中央ステージに向かうと、結構人が集まっていて、
目を凝らして座席を探したら、
たまたま後ろから数列目の真ん中あたりが丁度2席だけ空いていたから、急いでその席に座った。
紫「いやーよかったな。空いてて」
「そうですね！ここなら音響とかもわかりやすいかもですし！
…あ、ちなみに何のステージがあるんですか？」
紫「あーえっと、大道芸みたいやで？」
「そうなんですか！楽しみです」
紫「好きなん？大道芸」
「結構好きかもです 笑」
紫「へぇーそぉなんや。知らんかった」
そう言って目尻にシワを作って優しげに微笑んだ信五さん。
そうこうしているうちに、場内アナウンスが響き渡り、ステージが幕を開けた。
鳴り響く軽快な音楽。
「音響機材しっかりしてそうですね」
紫「せやな…ステージも全体から見やすいようになっとるしな…」
大道芸人さんたちのパフォーマンス。
紫「うぉ！すげぇなあんな動きできるん」
「ですね！わぁすごい！」
小1時間のステージは、大盛況のまま幕を閉じた。
いやぁ…"村上課長"と"信五さん"が混在してたなぁ… 笑
ステージから遠ざかるように歩く信五さんと私。
紫「いやぁほんま凄かったわ。ちょっと予想以上やった」
「ですね！見入っちゃいました」
紫「楽しかった？」
そう言って、クリクリとした目で私の顔を覗き込んだ信五さん。
「はい！とっても！」
正直にそう言うと、信五さんはまた、目尻にシワを作って笑った。
紫「よかった」
…うん。やっぱり。とっても、安心する。
紫「どうする？もうちょい遊ぶ？それとも飯行く？」
信五さんが腕時計を見ながら訊く。
時刻は16時を少し過ぎた頃。
「もうそんなに時間たってたんですね。うーん…あっ！」
紫「ん？どうしたん？」
色々アトラクションに乗ったけど、これだけまだだった…
「わがまま言ってもいいですか？」
紫「そんなんいくらでも言い？ 笑」
信五さんの笑顔を見てまた安心する私。
「観覧車…乗りたいです…」
紫「観覧車？好きなん？」
「…はい…笑 高いところもともと好きなんですけど…
なんか昔から"遊園地に来たら観覧車に乗る"って自分の中でなっちゃってて…乗らないとウズウズするんです… 笑」
紫「そうなんか 笑 なんか可愛いなそれ。
…おし！行こか。観覧車」
そう言って私の手を握りなおして観覧車の見える方へ歩き出した信五さん。
可愛い…か…
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なっち(プロフ) - 5050さん» コメントありがとうございます！！わぁぁそんな風に言っていただけるなんてなんたる幸せ…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡亀更新な上に駄文極まりないですが、楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願い致します(^^) (2019年6月13日 1時) (
レス) id: 31aefe47bb (このIDを非表示/違反報告)
5050(プロフ) - このお話すごく好きです！この先がとても気になります！大変かと思いますがお話楽しみに待っています！！ (2019年6月13日 0時) (レス) id: 10d3d11638 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - ささん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しきお言葉…（ ; ; ）駄文極まりないですが、これからもきゅんきゅんしていただけるように頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2019年2月3日 22時) (レス) id: 2527585a5e (このIDを非表示/違反報告)
さ - なっちさんの小説読んでてきゅんきゅん止まんないです！大好きです！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: da80ac47d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっち | 作成日時：2018年9月27日 13時
