じゃんけん ページ29
紫「で、どっちからにする？」
「へ？」
緑「あーそれな。どっちからって大事よな」
あー…なるほど。課長と大倉のどちらから”彼氏疑似体験”をするってことか。
緑「Aちゃんはどっちからがええ？」
「えっ…いや…それは…決められないというか…」
紫「…よし！！じゃんけんや！！」
え。嘘だろ。じゃんけん？
そんなゲーム感覚？え？じゃんけん？
紫「そのくらい気楽な方がええやろ」
緑「確かに。それはそうやね」
「…なるほど…」
…ということで始まったじゃんけん。
紫「掛け声宮永な？」
「あっはい…笑
では…じゃーんけーんっ」
私の「ポンッ」の声で2人が出したのは…
課長がチョキで…大倉が…
緑「あーーーーーー負けたーーーーー…」
紫「よっしゃ！！」
パーの手のまま肘をテーブルにつけて項垂れる大倉と、
チョキの手のままガッツポーズをする課長。
紫「ほな。俺からやな。宮永、えぇ？」
そう言って私を見つめた課長に、ドキッとする。
「は、はい」
紫「よろしゅーな」
そう言って、ふっと微笑んだ。
緑「あぁ…なんでパーなんて出してもぉたんやろ…」
紫「元気出しぃやたつ。順番待つだけやん」
緑「それがもう不利やんっ！」
紫「不利って…後攻なだけで負けるほどのもんなんか。お前の自信は 笑」
課長が不敵に笑うと、項垂れていた大倉がバッと体を起こした。
緑「そんなんちゃうし。負けへんし」
ちょっと不貞腐れてるみたいな顔で言うものだから、なんだか可愛らしかった。
でも…それより気になることが…
「大倉…」
緑「ん？」
「…パーの出し方変じゃない？」
緑「え！？そこ！？」
大倉、手の甲を表にして出すから…気になって仕方がなかった。
紫「昔っからたつはじゃんけんの出し方きしょいねん 笑笑」
緑「きしょいとか言わんとって！！癖やねんから！！」
「いや癖って… 笑笑 どうやったらその癖つくの 笑笑」
「もー笑わんでよー！！」
それから、課長が話を戻して、”彼氏疑似体験”のルールが決まった。
・期間はそれぞれ2ヶ月。
・キスや大人の行為は禁止。手を繋ぐのはOK。
・疑似体験中は、3人で呑みに行くのも構わないが、疑似彼氏でない方はあくまでも”友達”。
・どちらの疑似体験も終了したら、告白の返事のタイミングは私次第。
緑「めっちゃプラトニックやな 笑」
紫「煩悩捨て去れよ 笑」
緑「それは無理やろ」
紫「悟り開け」
緑「了解」
「はは…苦笑」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 735人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なっち(プロフ) - 5050さん» コメントありがとうございます！！わぁぁそんな風に言っていただけるなんてなんたる幸せ…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡亀更新な上に駄文極まりないですが、楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願い致します(^^) (2019年6月13日 1時) (
レス) id: 31aefe47bb (このIDを非表示/違反報告)
5050(プロフ) - このお話すごく好きです！この先がとても気になります！大変かと思いますがお話楽しみに待っています！！ (2019年6月13日 0時) (レス) id: 10d3d11638 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - ささん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しきお言葉…（ ; ; ）駄文極まりないですが、これからもきゅんきゅんしていただけるように頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2019年2月3日 22時) (レス) id: 2527585a5e (このIDを非表示/違反報告)
さ - なっちさんの小説読んでてきゅんきゅん止まんないです！大好きです！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: da80ac47d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なっち | 作成日時：2018年9月27日 13時
