キテレツな ページ28
「いやっそんな！謝らないで…」
完全に変な空気にしてしまった…と慌てだしたら…
紫「で、や」
「は、はい？」
課長の表情が変わった。
紫「お試し期間、作ったらどぉかと思てな」
「お試し期間？」
ん？なんだそれは？
そう思いながら大倉に視線を移すと、大倉も課長と同じような顔をしてた。
なんかこう…真剣な、子供。の顔。みたいな。いやでも、一瞬一瞬大人の中の大人の表情が見え隠れする。みたいな。
緑「おん。まだ俺ら言ぅても”飲み友”やん？それもなったばっかの。せやから、それぞれの距離を詰めてみようって話や」
「ほ、ほう…」
一応相槌は打ったが、全くわからん。
紫「俺とたつ、それぞれ別々に出掛けたりなんやかんやしてみたらええんちゃうかな？」
緑「彼氏疑似体験」
「か、彼氏疑似体験…すか…」
冗談でしょ 笑 とか言おうかとも一瞬思ったが、2人の目を見ていると、いたって真剣だってことは容易に分かる。
紫「どやろ？アホな提案ってのは分かってんねん。せやけど、俺もたつも、自分のこと宮永にもっと知ってほしいって思うから…」
緑「もしそれで、どちらか選んでくれたらええし、どちらも選ばないっていうのも全然ありやで？…今拒否する気持ちが無かったら、これ考えてみてほしいんやけど…」
言い終わった2人は、また切ない顔になってた。
私の人生の中でこんなにキテレツな展開があったか…
返答の正解がわからんぞ…。
…あれ？でもそもそも…
同窓会で大倉と再会したあの夜…
相当キテレツじゃねーか…！？！？
大倉忠義、そしてその親友であり変わり者の村上信五課長。
今更何を言ってるんだ。
私は、キテレツなこの2人の告白で、少なくとも心が揺れていることは確かじゃないか。
よし。その提案。乗ってあげる。…なーんて。
「お試し期間…やってみてもいいですか…」
そこそこの間を置いて出た私の言葉に、目を丸くする大倉と課長。
紫「ほんまに？…ほんまにええん？」
緑「チャンスくれるん？」
「チャンス…というか、むしろ私のチャンスですよ。気持ちを確かめる猶予をくれるってことですよね？
チャンスをくれて、ありがとうございます」
そう言って課長と大倉を順番に見る。
紫「ありがとう。宮永」
緑「ありがとぉ。Aちゃん」
そう言って私を見つめ返した2人の目は、
妖艶でいて、真っ直ぐだった。
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なっち(プロフ) - 5050さん» コメントありがとうございます！！わぁぁそんな風に言っていただけるなんてなんたる幸せ…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡亀更新な上に駄文極まりないですが、楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願い致します(^^) (2019年6月13日 1時) (
レス) id: 31aefe47bb (このIDを非表示/違反報告)
5050(プロフ) - このお話すごく好きです！この先がとても気になります！大変かと思いますがお話楽しみに待っています！！ (2019年6月13日 0時) (レス) id: 10d3d11638 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - ささん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しきお言葉…（ ; ; ）駄文極まりないですが、これからもきゅんきゅんしていただけるように頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2019年2月3日 22時) (レス) id: 2527585a5e (このIDを非表示/違反報告)
さ - なっちさんの小説読んでてきゅんきゅん止まんないです！大好きです！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: da80ac47d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっち | 作成日時：2018年9月27日 13時
