けど ページ25
緑『ごめんな？ただでさえ信ちゃんから告白されて、いろいろ思うことあるのに、俺まで…
でも、信ちゃんから聞いて、居ても立っても居られなくて…勝手なことしてもぉた。直接やないし…』
自分を叱るような口調で言う大倉。…と、何も言えずに鯉のように口をパクパクさせるだけの私。
緑『Aちゃん？』
「はっはい…」
緑『よかったら、俺んことも、考えて答え聞かせてくれたら、嬉しい』
いつになく優しく、真剣に、でもどこか弱々しく、大倉が言った。
「わかっ…た」
電話が切れても、呆然とする私。
ちょっと…一度に何よ…ついて行けないって…
モテ期って…相手によっては、なかなか苦しいもんなんだな…。
…なんて思ったのがなんだったのかと思うくらい、課長と大倉はいつも通りに私に接した。
課長は、今まで通り私を自分の仕事について行かせてくれて、お昼もちょこちょこ誘ってくれる。
そのお昼も、告白云々の話はおくびにも出さない。本当に告白したのかってくらい。
一方の大倉も、変わらず頻繁にLIMEで話をするし、何回かに一回は電話で話すのに、課長同様、告白のこの字も出さない。
本当に拍子抜けだ。
…嘘。本当はわかってる。
子供じゃない大人の男性が真剣に告白をしたということ。それが、どれだけ気軽じゃないかということ。
だから、2人とも気を使ってくれてるということ。
分かってる…だから、このままで…なんて、言えないし、言っちゃいけない。それは、2人に一番失礼だから。
だから、苦しい。
2人とも、知ってる部分が多いけど、やっぱり知らないこともたくさんある。飲み友達くらいの距離感じゃ、どちらかなんて選べない。
毎日毎晩そこそこ頭を悩ませること2週間とちょっと。
課長が、「今週末3人でまた呑もうや」と、前の呑みと同じテンションで言い出した。
大倉には、もう話が伝わっているらしい。
当の本人2人がそう言っていたら、私が断るわけにはいかない…
会いたいけど、会いたくない。
気まずくないけど、気まずい。
そんな週末が、やってくる。
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明けましておめでとうございます。
少々亀更新になってしまい、申し訳ありません (；´Д｀)
お読みいただき本当にありがとうございます！！
これからも、読んでいただけると嬉しいです！！
よろしければ、掛け持ちの作品もよろしくお願い致します！
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なっち(プロフ) - 5050さん» コメントありがとうございます！！わぁぁそんな風に言っていただけるなんてなんたる幸せ…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡亀更新な上に駄文極まりないですが、楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願い致します(^^) (2019年6月13日 1時) (
レス) id: 31aefe47bb (このIDを非表示/違反報告)
5050(プロフ) - このお話すごく好きです！この先がとても気になります！大変かと思いますがお話楽しみに待っています！！ (2019年6月13日 0時) (レス) id: 10d3d11638 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - ささん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しきお言葉…（ ; ; ）駄文極まりないですが、これからもきゅんきゅんしていただけるように頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2019年2月3日 22時) (レス) id: 2527585a5e (このIDを非表示/違反報告)
さ - なっちさんの小説読んでてきゅんきゅん止まんないです！大好きです！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: da80ac47d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっち | 作成日時：2018年9月27日 13時
