私と、噴水と、課長 ページ22
「課長、お待たせしました！」
小走りで課長の元まで行ってそう言うと、噴水を見ていた課長が振り返った。
紫「おー。全然待ってへんから気にせんで」
なんだろう…いつもと変わらないやりとりなんだけど、課長の纏ってる雰囲気がちょっと違う。噴水のせいかな？
なんて思いながら課長を見つめると、
課長が柔らかな表情で話し出した。
紫「ほんまに今日はお疲れさん」
「お疲れ様でした！成功してよかったです」
紫「せやなぁ。みんな本当によくやったと思うわ」
「課長こそ、やっぱり凄いです。尊敬します」
紫「褒めてもなんもでぇへんで？ 笑」
「えっ！出ないんですか！笑」
紫「出ると思って言ったんかい！笑」
2人で笑い合っていると、ふと、課長が表情を変えた。
紫「でも…それを言ぅたら宮永の方がやで？」
「はい？」
紫「ほんまに俺がやって欲しいって思ったことを、俺が言う前にやってくれるし、正直、他の人よりも頭一つ出とるで」
「えっいやそんな…とんでもないです…！」
顔が熱くなっていくのがわかった。
紫「ほんまに。ここまでの部下なかなかおれへんなって、思うよ。
…仕事でも、それ以外でも」
「へ？」
それ以外…とは？
話がよく見えなくてキョトンとしていると、課長が真剣な眼差しで私を見た。
あまりにもまっすぐだから、私も課長の瞳から目が離せない。
「課長…？」
紫「俺な？ここまで仕事の相性がええ部下に会ったの初めてやねん」
「それは…ありがとうございます…」
紫「でも、それだけやないねん」
「え？」
紫「部下に対してこんな気持ちになったんも、初めてやねん。
仕事だけやなくて、素の部分でもいい相性なんちゃうか。いや…そうであって欲しいって。そんな気持ち」
え…それってつまり…
紫「惚れてんねん。宮永に」
私と、噴水と、課長。
…時が、止まった気がした。
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なっち(プロフ) - 5050さん» コメントありがとうございます！！わぁぁそんな風に言っていただけるなんてなんたる幸せ…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡亀更新な上に駄文極まりないですが、楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願い致します(^^) (2019年6月13日 1時) (
レス) id: 31aefe47bb (このIDを非表示/違反報告)
5050(プロフ) - このお話すごく好きです！この先がとても気になります！大変かと思いますがお話楽しみに待っています！！ (2019年6月13日 0時) (レス) id: 10d3d11638 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - ささん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しきお言葉…（ ; ; ）駄文極まりないですが、これからもきゅんきゅんしていただけるように頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2019年2月3日 22時) (レス) id: 2527585a5e (このIDを非表示/違反報告)
さ - なっちさんの小説読んでてきゅんきゅん止まんないです！大好きです！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: da80ac47d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっち | 作成日時：2018年9月27日 13時
