八重歯 ページ19
「おはようございます」
いつもの出勤時間にオフィスへ入ると、先に来ていたらしい田中が私の声に反応してこちらを向き、可愛らしく破顔した。
田「わぁぁ先輩おはようございますー！！体調大丈夫ですか！？」
「うん。まだ本調子ではないけど、もう大丈夫だよ。ありがと。迷惑かけちゃってごめんね」
田「迷惑なんて！そんなことないですけど…やっぱり先輩がいると仕事の進み全然違うんで…早く戻ってきてくれて良かったです…！！」
おぉ…田中…すげぇ可愛いぞ。
「そう？じゃー休んだ分以上に働いちゃおっかな！」
田「わぁほんとですか！…っていやいやいや！ダメです無理しちゃ！！」
田中…どんどん可愛いぞ…田中。
「冗談冗談 笑 でも、取り戻さないといけないことは確かだから。昨日は何やった感じ？」
田「えっと…あっこれ私からじゃなくて課長から聞いた方がいいかもですっ」
「そっか。じゃあ課長に訊いてみるね」
田「それもそうですし…」
「ん？」
私がキョトンと田中を見ると、いつかと同じように顔を私に寄せた。
つられて私も田中に顔を寄せると、ヒソヒソと話し出した。
田「課長、昨日見るからにソワソワしてたんですよ。いつもは滅多にいじってるところ見たことないのに昨日だけやけにスマホ見てたし。
あれは絶対先輩のこと心配で仕方なかったんですよぉ！」
「田中…だから月9の観す…」
呆れたようにそう言いかけたら、
紫「おはよーさん」
課長がオフィスのドアを開けたから、私と田中はびっくりしたように振り返った。
「おはようございます！」
田「おはようございますっ」
紫「おー！宮永治ったか！よかったよかった」
私と田中の立っているところまで歩いて来た課長は、私を見つめて微笑んだ。
「はい！本当に課長にはお世話になりました…！おかげさまでだいぶ治りました！」
紫「俺は何もしてへんよ。まだ病み上がりなんやから無理だけはせんといてな？」
「いや本当に色々としていただいて…取り戻させていただきたいので、頑張らせてください！」
紫「おーおー頑張らんでええけど、そんなに元気ならもう大丈夫やな！」
そう言って自分のデスクへ向かった課長。
世界一優しげにのぞく八重歯を見た気がした。
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更新が遅れてしまい申し訳ありません！
私ごとではありますが、先日高校最後の定期テストが終わりまして、これからはコンスタントに更新していけたらと思っております。
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なっち(プロフ) - 5050さん» コメントありがとうございます！！わぁぁそんな風に言っていただけるなんてなんたる幸せ…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡亀更新な上に駄文極まりないですが、楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願い致します(^^) (2019年6月13日 1時) (
レス) id: 31aefe47bb (このIDを非表示/違反報告)
5050(プロフ) - このお話すごく好きです！この先がとても気になります！大変かと思いますがお話楽しみに待っています！！ (2019年6月13日 0時) (レス) id: 10d3d11638 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - ささん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しきお言葉…（ ; ; ）駄文極まりないですが、これからもきゅんきゅんしていただけるように頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2019年2月3日 22時) (レス) id: 2527585a5e (このIDを非表示/違反報告)
さ - なっちさんの小説読んでてきゅんきゅん止まんないです！大好きです！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: da80ac47d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっち | 作成日時：2018年9月27日 13時
