2色の青色 ページ23
瓶の酒は基本的に水で割らないと度数が大変なことになるのだが、部屋にあるのは瓶のみでコップもなにも見つからない。
ラッパ飲みでもしたのだろう。
きん「…ごめんな」
Nakamuをベッドまで運び窓を開ける。
夜の風が酒の匂いと入れ替わりですうっと部屋に入ってきた。
外の空気をめいいっぱい吸い込み、深呼吸をしたきんときは部屋の瓶を片付け始める。
Nakamuを起こさないように、なるべく音を鳴らさずに片付ける。
きん「え！？これ中身入ってんじゃん！」
飲んでる最中に倒れてしまったのか、中身がまだ少し残った瓶が1本だけ落ちていた。
中身が少なかったからいいものの、カーペットの上で倒れていたので危うく大惨事になるところだったが、こぼれていたのは少しだけで、何とかなりそうだった。
きん「…」
何を思ったのかしばらく持った瓶を見つめた後、こぼれたせいか瓶の口に着いていた酒をペロッと舐めた。
きん「はは…」
きん「…美味しくないじゃん、こんな度数だけ高い酒なんか飲んだって…」
きん「…俺が、頑張らなきゃ…」
瓶を持ったまま二の腕あたりの服で目元を擦る。
一通り瓶を片付け終わった頃には換気も済んでおり、窓とカーテンを閉めて電気を消した。
きん「おやすみNakamu」
そう呟いてNakamuの家を出た後、きんときは鍵を閉めたことを確認し、玄関のドアにもたれかかってずり落ちるかのように座り込んだ。
きん「…っ」
Nakamuを起こさないように、と堪えていた涙が一気に溢れ出す。
きん「…う…っ…、ふぅ…っ…、ゔぅ〜…」
誰にも聞こえぬよう、悟られぬよう、バレぬよう、ただ静かに零した感情は、きんときの口から直接メンバーに伝えられることはなかった。
きん「Aさん……」
"直接"は
Na「…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 522人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クロダ・ルカ - 更新楽しみにしてますね！ (2023年1月2日 12時) (
レス) @page43 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - ろっぷさん» 大丈夫じゃないかもしれないです笑 (2022年5月21日 1時) (レス) id: 0ed5fe3f11 (このIDを非表示/違反報告)
ろっぷ(プロフ) - ケト るで湯煎www 大丈夫か！？w (2022年5月18日 20時) (レス) @page36 id: 7e18d3bb21 (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - mahoratami-WTさん» ありがとうございます〜！そうです笑なるべく下手に怖く描きました (2022年5月10日 20時) (レス) id: 0ed5fe3f11 (このIDを非表示/違反報告)
mahoratami-WT(プロフ) - ガ.ー.デ.ィ.ッ.ク.フ.ォ.ン.のあの絵は那智さんが描いたんですか？とてもあの絵好きですwwなんか可愛いんですよw これからも無理せずお互いコロナに気を付けましょうね！更新楽しみに待ってます (2022年5月9日 23時) (レス) @page34 id: 87c639ac9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：那智 | 作成日時：2022年4月23日 0時
