青く、淡く、脆い。 ページ22
静かな部屋で鼻をすんすんと鳴らす音だけが鳴り響く。
もう撮影ができるような状態ではない。
完全にお通夜モードだ。
スマ「…あの、Nakamu…ごめ」
Na「ごめんみんな、いきなり泣いて」
スマ「…っ」
スマ「俺も…ごめん。みんなAさんを待ってるのは同じなのに…」
きん「今日はもう撮影やめよっか。ね?」
シャ「俺らはいつでも集まれるからな」
きり「じゃあ今日はみんなで飲もうぜ」
Br「僕も今日は飲みたい気分だな…」
そう言ってへらっと笑ったBroooockの目は一件、Nakamuとスマイルを見ているように感じるが、2人からしたらどこを見ているか分からなかった。
きん「俺は酒飲めないからコンビニで買ってくるよ。みんな何飲みたい?Nakamuはいつも通りほろ酔いがいい?」
Na「今日はほろ酔いより度数高いやつ…たくさん」
きん「ん、分かった。他の人はどうする?」
きり「俺も沢山」
シャ「俺も…」
Br「いっぱい買ってきて」
スマ「なんでもいいから沢山…」
きん「じゃあ買ってくるね、おつまみは適当に選んでくるから」
こういう時に酒に頼るのは後にも響くしあまりよくないのだが、こればっかりはきんときも目をつぶった。
しかしきんときは知っていた。
いつもなら度数が低めの酒を飲むNakamuが〈今日"は"〉と言っているにも関わらず、ここ数日彼が飲んでいる酒は大体が度数が二桁のものばかりだということを。
実は、Nakamuがあまり精神面で強くはないことを理解していたきんときは、心配してあの件があった次の日の夜にNakamuの家を訪れていた。
〜〜〜〜〜〜〜
家に着きインターホンを鳴らすが返事がない。
きん「Nakamu〜?」
何かあった時の為に全員6人分のスペアキーを持っているので開けようとした。
そう、開けようとしたのだ。
きん「開いてる…?」
背中にドッと冷や汗をかく。
嫌な考えがきんときの脳裏をよぎったがNakamuの安否確認が先だ。
中に入ろうとドアを開ける。
きん「…っ……げほっ…酒くさ…っ!?」
普段のNakamuの家からは考えられないほどに充満したアルコールの匂い。
酒にめっぽう弱いきんときは匂いだけで酔いそうだった。
きん「…Nakamu!Nakamu!!」
部屋に入るとカーペットの上でうつ伏せで倒れたNakamuがいた。
きん「…っ!」
そっと仰向けに起こすと目元が赤く腫れたNakamuがすやすやと眠っていた。
部屋を見渡せば空になった瓶が乱雑に放置されている。
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クロダ・ルカ - 更新楽しみにしてますね! (2023年1月2日 12時) (レス) @page43 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - ろっぷさん» 大丈夫じゃないかもしれないです笑 (2022年5月21日 1時) (レス) id: 0ed5fe3f11 (このIDを非表示/違反報告)
ろっぷ(プロフ) - ケト るで湯煎www 大丈夫か!?w (2022年5月18日 20時) (レス) @page36 id: 7e18d3bb21 (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - mahoratami-WTさん» ありがとうございます〜!そうです笑なるべく下手に怖く描きました (2022年5月10日 20時) (レス) id: 0ed5fe3f11 (このIDを非表示/違反報告)
mahoratami-WT(プロフ) - ガ.ー.デ.ィ.ッ.ク.フ.ォ.ン.のあの絵は那智さんが描いたんですか?とてもあの絵好きですwwなんか可愛いんですよw これからも無理せずお互いコロナに気を付けましょうね!更新楽しみに待ってます (2022年5月9日 23時) (レス) @page34 id: 87c639ac9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:那智 | 作成日時:2022年4月23日 0時