悩みと信頼と悩み ページ20
〈雇われてくれないかな〉
なんて人生で1度、聞くか聞かないかレベルのセリフだろう。
しかし今の仕事とマネージャーの仕事を両立するのはほぼ不可能である。
今の職場は確かに仕事量こそ多いものの、ブラック企業では無いし残業代もきちんと出ていた。
Aにも生活がある。
何が起きるか分からない一人暮らしにおいて、安定した収入源はあった方がいい。
とはいえお願いしている相手も相手である。
Aが断るだなんてできるのだろうか。
天秤はどちらにも傾かなかった。
『……少し、考えさせてください。』
Na「…そうだよね、もう夜遅いしおやすみ！」
Br「暖かくして寝てね」
きり「俺たちのことは気にしないで」
きん「無理なら無理でいいから、ゆっくりで大丈夫だよ」
シャ「あんま深く考えんなよ」
スマ「待ってるから」
6人は困惑と動揺が混じった声で返事をしたAを落ち着かせるように声をかけ、ボイスチャットから抜けるのを見届けた。
Aがボイスチャットを抜けてからも通話は続いていた。
スマ「おいNakamuいくらなんでも急かしすぎだ！」
Na「ごめんって…ちょっと先走っちゃった…」
スマ「お前自分に置き換えて考えてみろよ。
まだ動画でLlNEを公開してから4日しか経ってないのにいきなりそんなこと言われたら困るに決まってんだろ！
俺らは当事者だから前から知ってたかもしれないけどAさんにとってはこの一連の出来事がたったの4日で全部降りかかってんだぞ！」
Na「うん…ごめん……ほんとにごめん…」
Br「スマイル、もう言っちゃったもんはしょうがないし、Aさんが断らないことを祈るしかないよ」
シャ「仕事忙しそうだったからなあ〜…」
きり「信じよう、Aさんを」
きん「きりやん珍しくいいこと言うね」
きり「え？珍しく？」
きん「そうだね、俺らもAさんを信じて待とう。ほらNakamuも！次Aさんが来た時そんな調子じゃ呆れられちゃうよ」
Na「…！うん、そう、そうだね。そうだよね。俺も信じてる」
〜〜〜〜〜〜
おやすみとは言われたが中々寝付けなかったAは
飲むタイミングが無くていつのまにか冷蔵庫に放置されていた缶ビールを開ける。
ベランダの塀にもたれかかって座り込み、俯いたままため息混じりで呟いた。
『どうしよっかな…』
誰にも届くことの無いその声は夜風に攫われて消えていった。
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クロダ・ルカ - 更新楽しみにしてますね！ (2023年1月2日 12時) (
レス) @page43 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - ろっぷさん» 大丈夫じゃないかもしれないです笑 (2022年5月21日 1時) (レス) id: 0ed5fe3f11 (このIDを非表示/違反報告)
ろっぷ(プロフ) - ケト るで湯煎www 大丈夫か！？w (2022年5月18日 20時) (レス) @page36 id: 7e18d3bb21 (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - mahoratami-WTさん» ありがとうございます〜！そうです笑なるべく下手に怖く描きました (2022年5月10日 20時) (レス) id: 0ed5fe3f11 (このIDを非表示/違反報告)
mahoratami-WT(プロフ) - ガ.ー.デ.ィ.ッ.ク.フ.ォ.ン.のあの絵は那智さんが描いたんですか？とてもあの絵好きですwwなんか可愛いんですよw これからも無理せずお互いコロナに気を付けましょうね！更新楽しみに待ってます (2022年5月9日 23時) (レス) @page34 id: 87c639ac9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：那智 | 作成日時：2022年4月23日 0時
