野良猫くんはどうしても。

3 ページ3

.









｢ はぁ ！？ 仕事辞めたって何 ！？ ｣





家にやってきた全身黒ずくめの男は幼馴染だった ｡



ここに来た理由を聞くと仕事を辞めたそう ｡



普段 ､ 昼は会社の食堂で食べたり ､



夜は同僚と外食してたらしい ｡



辞めてからは同僚と時間が合わなくて夜は1人で行かなきゃで ､



でも1人で行くのはなんか気持ちが嫌だったらしい ｡



それで腹を空かせたユンギくんは私の家に来た ｡





｢ なんか面倒くさくなって行かなくなったらクビになった ｣



｢ バカじゃないの ... ｣



｢ バカなのはお前だろ ､ 俺をストーカーに間違えるとか ｣



｢ ごもっとも ... ｣





あの後完全腰が抜けた私をあたふたしながらもリビングまで引きずって運んでくれた



ていうか ､ 辞めたんじゃなくて辞めさせられたんじゃん





あぁ ､ ビール飲まれた ...



私の今日の晩酌が ...





｢ ... あれ ､ そういえば なんで私の家知ってるの ？ ｣



｢ 前にクソテンプレみたいな年賀状送ってきたじゃん ､ それ見てタクシーでここまで来た ｣





こっちの気も知らずにビールを飲むユンギくん





｢ 気持ち悪すぎでしょ ... もっと他に居たじゃん ｣



｢ 俺のダチで美味い飯作るのはお前だけ ｣



｢ ... わかったよ何が食べたい ？ ｣



｢ 肉食いてぇ ！！！ ｣





昔から褒め上手なユンギくんにまんまと嵌められた



なんかこれ ､ デジャヴ





｢ 久々に美味い飯が食えるってだけで生きてる感じする ｣



｢ プレッシャーだよそれ ... ｣





ビール片手にバンザイをするユンギくん



昔から顔 " だけ " は綺麗なんだから

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す