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簓視点
移動してる最中、
Aを拾った時のことを思い出しとったんや。
あれは2年前。
冷たい雨が体を冷やす日やった。
簓「ひゃ〜〜!
傘忘れてもうたわ〜!
最悪とはこの事やな!」
東京に来て少し経った頃。まだ慣れずに左馬刻と愚連隊を率いてからほんの少し経ったぐらい。
ふと、
何やろな…
何かに引き寄せられたんや…
そこに行くとな、
やせ細ったちぃさい女の子供がおった。
恐らく戦争孤児やろな。
ま、簓さんには関係あらへん!おもてな、
その場から去ってもうたんよ。
でも、アジトに戻ってもあのちぃさい女の子供が妙に頭から離れない…
あの雨の中、さっむい中や。
凍え死んでへんやろか?
変なやつに誘拐されてへんやろか?
そのまま臓器売買とかにかかってへんやろか?
もしかしたら幼女趣味のあるやつに…
そう考えたらいても経っても居られへんくなってな、
左馬刻「おい!簓!」
左馬刻の声なんて聞こえへん程、焦ってたんやろなぁ…
簓「いたっ…!
オイ!大丈夫か自分!」
少女「う……ぅ…」
簓「寒かったろ…!苦しかったろ…!
寂しかったろ…!
もう大丈夫や!俺んとこおいで!」
少女を抱きかかえてアジトに戻り、急遽左馬刻の妹、合歓を呼んでな、
風呂に入れてもらった。
勿論、その間左馬刻にこっぴどく怒られたけど。
簓「アンタ、自分の名前わかるか?」
少女「わか…らない…」
保護して数日…体型もそこらの少女達と同じぐらいになってきた頃、
名前を聞いたんやけど、わからんいわれてもうてな、
この子はなんちゅーか…
俺のタイプにドンピシャだったわけ。
でも恐らく小学生ぐらいやん…?
簓さん犯罪者なりたない!
って思ってん。せやから自分のとこ置いとけばいつでもみれるな。
そう考えて、
名前をつけた。
謝妃宮A。
この子にピッタリな名前や!
もし、この子がええって言うたなら、
将来は簓さんの花嫁さんや!
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な茶丸(プロフ) - まいタブレット帰ってきたで…!うへへへ((殴 (2020年12月12日 0時) (レス) id: 065acc79ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:な茶丸 | 作成日時:2020年12月9日 19時